今年の一枚/一冊/一本/一泊/一皿

              

 まだ数日ありますが、今年一年の振り返りです。下のチビが3歳になりあまり手がかからなくなったことで自分の時間が随分増えました。普通に近づいています。エンターテインメントを存分に楽しめた1年となりました。これまでは多くのジャンルで数えるくらいしか候補がなくて強いて挙げればという年が続きましたが、今年はジャンルによっては有力候補が多すぎて選べないという状況です。
 来年は6~7年振りの海外旅行に家族で行ければいいなと思っています。この数年間、とてもじゃないけど想像すらできなかったことが少しずつ現実めいた夢になってきました。

〇クラシック音楽

 新しいオーディオセットが我が家にやってきたのが昨年の12月30日でしたので、今年は申し分のない音響を満喫できました。始めのうちは従来のCDとSACDの違いがはっきりしませんでしたが少しずつ耳が慣れてきました。デジタルリマスターの技術も進歩して驚異的なサウンドに驚くことも増えました。
 正直、クラシック音楽モードが長く続いた期間は少なく、単発でディスクを楽しんだという感じです。その中ではやはりフルトヴェングラーの第9、トリスタンを始めとしたデジタルリマスターSACDが印象に残っています。その他多くの過去の名盤がデジタルリマスターで再生されました。それから、円高で安価なこともあり輸入盤ボックスセットを多く購入した1年でした。来年は現役世代の新盤に期待です。

〇ロック・ポップ・ジャズ

 ザ・スミスの「リマスターボックス」とピンク・フロイドの最新リマスター「ザ・ウォール」です。一つなら前者です。青春時代に聴いた80年代音楽のリマスターは堪りません。最近の人気バンドもそこそこ聴いているのですが、コンサートに行ってみたいと思えるほど気に入ることはありません。

〇Jポップ

 今年の前半はAKBに嵌りました。いろいろご意見あるとは思いますが、私はバレエ同様の厳格な実力・人気ピラミッドを築くAKBワールドは好きな方です。シングルカットされた楽曲はどれもいい曲だと思います。「桜の木になろう」は名曲です。ただ、このままコンサートも含めて完全に口パクという歌手が成り立つのか、そこらへんはよく分かりません。
 その後、AAA、ももいろクローバーZです。ももクロにも熱中しましたが紅白前の勝負シングル「労働讃歌」の大コケで一気に引いてしまいほとんど観なくなりました。先日、音楽ショップで8月20日のよみうりランドイーストでの極楽門コンサートのDVDが流れていて、この頃は嵌っていたなあと懐かしく思い出しました。コンサート会場の規模は徐々に大きくなっているので、これからまだまだ人気は出るのかもしれませんが、少し失速です。その他の歌手で良かったのはmiwaくらいでしょうか。
 一曲を選ぶのは難しいのですが、最新のお気に入り曲が一番楽しいということで今は織田哲郎作曲のAKB48「走れペンギン」です。

〇本

 カズオ・イシグロの著書7冊をほぼ発表順に纏めて読んだのが印象に残っています。珠玉の作品群、読書の喜びがあります。
 作品では、今年発売された本ではありませんが、角田光代の「八日目の蝉」と沼田まほかるの「彼女がその名を知らない鳥たち」がずば抜けて面白かったです。特に八日目の蝉は、家族で旅行した小豆島の風景が鮮明に残っているのも相俟ってかなり感情移入して読めました。題名にまつわるエピソードが印象的。そして主人公の子供への想いが切ない。オールジャンルでも今年のナンバー1は「八日目の蝉」です。

〇漫画

 漫画は難しいです。最高に面白いと感激して1~2巻に夢中になった後、3巻目で同じ設定の繰り返しに入り、面白くも何ともなくなった漫画は数知れず。ある程度の予定調和も必要ですが、それなりの骨格のある魅力的なストーリーがないと続けて読めません。
 感動した「ハチミツとクローバー」(全10巻)を読んだのは2~3年前のことかと思っていたら、今年の3~4月でした。記憶というか時間の感覚がおかしくなってしまったのか、9ヵ月前のことだったなんてちょっと驚きでした。「ザ・ワールド・イズ・マイン」も今年の1月だったです。
 以前の作品ですが、羽海野チカの原画展も楽しめた「ハチミツとクローバー」が断然です。

〇映画

 映画は豊作です。といっても映画館で10本も観ていませんが、少なくともこの10年間の中では最も劇場に通った1年です。随分長い間、映画で2時間もの時間を使うのに我慢がならなかった。青春時代のいつか以来の映画復興です。「英国王のスピーチ」、「ザ・ファイター」、「八日目の蝉」、「監督失格」、「ハッピーフィートⅡ」など。どれか一本なら難しく重いテーマを上品、ユーモラス、感動的に描いた「英国王のスピーチ」です。

〇宿・ホテル

 旅行は5月の草津温泉&軽井沢と6月の北海道でした。ベストは「ウインザーホテル洞爺」です。年賀状お年玉抽選でまさかの一等が当たり、宿泊券と旅行クーポン券をゲットしました。3泊4日で札幌、小樽、ニセコあたりをドライブしました。ウインザーホテル洞爺は評判どおりの素晴らしいホテルです。好天にも恵まれて景色も最高でした。

〇食事

 今年も美味いモノを沢山いただけました。幸せです。本当は家族で食べてこそなのですが、外食をゆっくり楽しめるのはチビがもうちょっと大きくなってからです。家族には申し訳ないですが先行調査の名目でいろいろ行かせていただきました。
 「鳥藤」(築地)、「富善」(蒲田)、「英ちゃんうどん」(宗像市)、「日吉大勝軒」(日吉)、「HUB」(慶應日吉店)、「元祖ニュータンタンメン本舗」、「CoCo壱番屋」などなど。どこか一店なら回数も一番多かった「鳥藤」(築地)です。


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