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ラトル/ベルリン・フィル「シューマン交響曲全集」

5月にネゼ-セガンによる素晴らしいシューマンの交響曲全集を聴いたばかりですが、またまた高水準の全集が発売されました。
ベルリンフィル・レコーディングスという新しい自主レーベルからの第一弾とのことです。楽団が大手メーカーではなく自主的に発売するアルバムでは、何十周年記念とか、クラシック不況で発売の順番が回ってこない中堅楽団のものとかがありますが、これはベルリンフィルですし、本格的なレーベルのようです。ベルリンフィルでも以前と比べると録音は非常に少ないので、不況の影響もあるのかもしれません。
CD2枚、コンサートを収録したブルーレイ1枚、ダウンロード・コード、ベルリンフィルの映像配信サービスを7日間無料視聴できるコード、この4品で日本盤9000円です。CDだけなら3千円でしょうからかなり高額といえます。
商品の形状もディスクを横に2枚並べたような大きなもので通常とは異なります。
肝心の中身なのですが、王道をいくようなたっぷりとした演奏です。ラトルの最近の演奏スタイルを知らないのですが、以前のような時に激しいアタックはなく自然な音楽の流れがあります。
録音も素晴らしいです。ただ事ではないような雰囲気のある低音の渋い響きと艶やかな弦、木管の音が溶け合って堪りません。優秀録音でベルリンフィルのサウンドが鳴ると、演奏どうのこうのより先に音の良さに聴き惚れてしまいます。響きが立体的で最強音でも混ざらずにうるさく感じません。
最近は他の演奏と聴き比べることはほとんどないのですが、このディスクの音の豊潤さを確認するためにシノーポリ盤やネゼ-セガン盤などを再聴してみたのですが、ちょっと水準が違います。クリアで情報量が多いというか、空間で鳴っている音がくっきりと再現されています。
シューマン好きには堪らないディスクです。9千円が安いとはいいませんが、価値あるセットです。
(アイフォン文化の中、デジカメを買う人なんてもう少ないのかもしれませんが、もう1台欲しくなってIXY140を1万1千円で購入しました。使い慣れたIXYなので基本性能は同じなのですが、いろいろとユニークな機能も追加されていて楽しいです。これは普通の基本機能の撮影ですが、私が音楽を聴いている空間の写真です。)


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「3月のライオン おさらい読本 初級編」(羽海野チカ)

新刊を楽しみにしている羽海野チカの「3月のライオン」。普段この手のファンブックは購入しないのですが、作者が体調不良で暫く休んでいると読んでいたので、第10巻は当分先だろうと心の渇望を癒すために手に取りました。
「3月のライオン」は大好きという割には、実は内容をほとんど覚えていなくて、ひなたがいじめと闘ったエピソードくらいしか印象に残っていません。つまり、9巻まできましたが、これまでは登場人物の紹介程度で、本筋はこれからなんだと思います。前作の「ハチミツとクローバー」は10巻でしたが、一体、どこまで続くのか。想像もできません。
で、このファンブックですが、登場人物の深掘りや名シーンの回顧も楽しめましたが、印象的だったのは羽海野チカの作品にかける思い、人物像です。特に印象に残った3つです。
一つ目は、担当友田氏と将棋監修の先崎九段の対談で、第4巻での将棋シーンを描くために元となった郷田九段と三浦九段のJTシリーズでの対戦の棋譜を羽海野チカと友田氏で50回近く並べたとありました。
二つ目は、3人の男性漫画家が羽海野チカを語るというコーナー。「羽海野先生に会って、一番ビビったのは、“リアルはぐちゃん”だなってことだったね。多分、はぐちゃんって羽海野先生自身のことだったんだよ、きっと。」
三つ目は、羽海野チカ先生Q&Aで、零くんやひなちゃんと同じ年代だった頃、どんな人だったかの質問に対して、「内気すぎて人と話せず、ひたすら毎日図書館に通い本を読み、ひたすら毎日絵を描いて、どうやったら自分のような人間が、大人になっても生きていくことができるのかを必死に毎日考えていました。」
並大抵の努力でないことは想像していましたが、遥かに上です。文字どおり全身全霊でよい作品を生み出すことに集中している姿勢に感動しました。
影響を受けやすい私は、来週の会社同僚との飲み会の場所を‘聖地’である月島にしてしまいました。もんじゃではなく、焼肉ですが、流れ次第では、紹介されている「もんじゃ太郎」に行ってみようと思います。
ところで、この本のアマゾンのカスタマーレビューをみると、上から5人とも、アイドルのグラビア不要、これさえなければよかったのにとありました。SKEの松井玲奈なのですが、このグラビアでのインタビューで、羽海野チカのファンと答えて(控えめに書かれて)いますが、以前、「ぴあ」に掲載されたインタビューで、Q「無人島に一冊だけ家にあるマンガを持っていくとしたら?」A「ハチミツとクローバーの最終巻。」と回答していて、松井玲奈は羽海野チカの大ファンなのです。
漫画雑誌の巻頭グラビアでのAKBグループだらけにうんざりされている方も多いと思いますが、この本での起用は、そういうことからなのだと思います。
調べたら羽海野チカは復帰して連載を再開していて第10巻は来月末に発売予定です。9巻まで読み返して備えようと思います。
〔備忘録〕
楽しみにしている新作の年内の発売予定です。
10/23(木) 「黄昏流星群」48巻
10/30(木) 「百合子のひとりめし」
11/10(月) 「姉の結婚」8巻(最終巻)
11/28(金) 「3月のライオン」10巻
12/ 3(水) AC/DC「ロックオアバスト」
12/17(水) 「孤独のグルメ シーズン4」DVD
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