四国八十八箇所霊場、第51札所の石手寺は、道後温泉からほど近い
場所にある。
境内に立ち入ると国宝の二王門に威圧される。高さ7m、間口は三間、建立
は今から690年程前。さらに、本堂をはじめ、三重塔、鐘楼、五輪塔、訶梨帝
母天堂、護摩堂の建造物が国の重要文化財に認定されている。また、境内に
は寺宝を展示する宝物館が常設されている、四国霊場で特筆される文化財が
豊富な寺院である。
第53札所円明寺は、松山市の郊外の民家に囲まれた町のなかに位置
する、空海に強く関わるお寺です。
境内には山門、楼(中)門、本堂、大師堂、観音堂が所狭しと建ち並ぶ。本堂
の中には、一説には名工・左甚五郎の作と言われている巨大な龍の彫り物が
施されている。
さらに、境内の片隅にはマリアの像を浮き彫りにした石塔がある。江戸時代
のキリシタン禁制時に、キリシタンが密かにお参り。日本寺院の懐の広さが偲
ばれるお寺です。境内の建造物は鎌倉時代から幾度かの荒廃を経て江戸初期に再興さ
れている。
大師堂を始め観音堂、鐘楼等の全ての屋根は銀いぶし瓦で葺かれ、渋い
華やかさを醸し出しています。 早くも、数組のお遍路さんが参拝されていました。もともと、遍路が多く
なる時期は春・秋・弘法大師の命日3月21日前後のようです。
下段 左側の画像は寺宝。江戸時代の初期の銅i板製の納経札です。さらに、
右の画像は お釈迦様の足跡。インドグブタ朝五世紀の作で最も古い仏足跡
模刻です。