クアトロの父の住む千葉県北部の県民性は、まじめで堅実なのだが、したたかさがある。
東京のベットタウンと云うこともあり、新しい情報には敏感だ。
そんな千葉県北部人は、クアトロで堅実に魚とワインとパスタを楽しむ。
そして、食事の締めくくりには、したたかにパッシートと云う食後酒を注文するべきだ。
パッシートは完熟のマスカット種のブドウを陰干しにして糖度をさらに上げたものから作るシチリア特産のデサートワイン。
シチリアのワイナリーの中でも特別に評価の高いカンティーネ・コローシのパッシート。
その味わいは、完熟のフルーツの果実味ととてもフレッシュな酸にさらりとした上品な甘み。
ディナーの締めくくりにデザートワインはとてもおしゃれな新しい情報である。
東京を襲った直下型大地震。
新橋駅の地下から救助信号が聞こえる。
ガーン、ガーン・・・
「２・５・２ 生存者あり！」
豊四季を襲った年末の試験導入ワイン。
クアトロ・スタジオーネから音が聞こえる。
ガーン、ガーン・・・
「６・６・３ 在庫あり！」
イタリア・ナンバーワンの作り手ファルネーゼがオランダ向けに作ったワインが“トレ・イコーネ６６３”
その美味しさが評判となり、日本にも登場しクアトロでも、年末に試験的に導入されていたがクアトロでも評判が良く瞬く間に在庫切れになっていた。
そのトレ・イコーネ６６３がクアトロに再入荷した。
ガーン、ガーン
さあ、クアトロへ飲みに行こう。
ガーン、ガーン
明日からは、新メニュー“チーズフォンデュー鍋”も登場だ。
イギリス映画「えびボクサー」は、いかにもイギリス映画らしいウイットに富んだ傑作コメディーである。
全財産をはたいて巨大な海老を手に入れた主人公は、カンガルーと人間のボクシングを真似て巨大海老と人間のボクシングという企画をテレビ局に売り込もうとする。
しかし、中々上手く話は運ばない。
その間のドタバタが笑える映画である。
仕舞いに主人公とその巨大海老は心を通じてしまうのだった。
クアトロのシェフも今日の魚市場で愛くるしい瞳のヤリイカと出会った。
今の時期が最高に美味しいヤリイカである。
クアトロのシェフはボクサーには不向きと思ったのか、心が通じてしまうのを恐れたのか、早速、塩辛に刺身に煮物にパスタにと使ってしまうのだった。
