新年仕事初めに、こだわりのピッツァ生地を仕込んだと云うクアトロの父。
そのピッツァを注文すると、焼きたてをクアトロの父がお正月の疲れも見せずに素早そうにカットしてくれる。
まだモッツァレラチーズがジュクジュクして流れ出しそうな状態だ。
少し待てばチーズが個体に戻り食べやすくなるのだが、それでは美味しさが半減すると云うものだ。
そのチーズが流れ出さないように、三角にカットされたピッツァを縦半分に折りたたむ。
三角の頂点から口にほおばり、ハフハフと云いながら熱々のピッツァを食べる。
これがピッツァの醍醐味だ。
濃厚でミルキーなモッツァレラの味わいの後にトマトソースの甘みと酸味が追いかけてくる。
そして、手元に残ったピッツァの耳の部分は、チーズもトマトソースもかかっていないので、ピッツァ生地の香ばしいシンプルな味わいが楽しめる。
先ほどのチーズとトマトの濃厚な味わいと良いコントラストを醸すのだ。
焼きたてのピッツァは最高だと感心していると、クアトロの父が恨めしそうに見ている。
ピッツァに合うワインを用意しているのだろう。
熱々のピッツァによく冷えた白ワインは最高ですよと目が訴えている。
ピッツァが熱々のうちに注文してみると、華やかな味わいの“アモーレ・エテルノ”と云う白ワインが出てきた。
このワインに使われているヴィオニエはチーズ料理にアモーレだ。
たしかに、ピッツァに良く合う。
しめしめと云うクアトロの父の顔色は見ずに、ピッツァとワインに専念しよう。
※夜、お料理のラストオーダー、最終入店は8時30分
アルコール類、ドリンク、デザートのラストオーダーは9時
閉店は、9時30分。とさせていただきます。