この蒸し暑い中をクアトロにいらしたお客さま。
汗をかいて疲れた体。
汗と一緒にビタミン、ミネラルも失っていることだろう。
コーンコーンとアナゴに目打ちをするシェフ。
シャーシャーと包丁さばきも爽やかにアナゴを開く。
さて、白焼きにするか、煮アナゴにするか、どちらにしてもアナゴの豊富なビタミンとミネラルは、きっとお客さまの疲れた体を癒すことだろう。
アナゴには、コレステロールの低下や抗血栓作用、ガン予防に効果のあるEPA。
老人性の認知症に効果があるとされるDHC。
穴子の良質なたんぱく質は、体力向上、代謝促進、疲労回復に有効。
ビタミンAの含有量は、魚介類の中ではトップクラス。
目、粘膜、肌の健康維持に良いとされており、眼精疲労、肌荒れに有効だ。
風邪の予防にも摂取しておきたいビタミンA。
骨の成育に関わる栄養素。骨粗しょう症予防に有効とされるカルシウムも豊富。
クアトロで食べる夏バテ対策を。
夏バテ対策にクアトロのおすすめは、岩手産ゴマサバのカルパッチョ。
ゴマサバは脂質の含有量が多く、DHA、EPAが豊か。
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB12、ナイアシンも多く、血合いには鉄分、カルシウムがたっぷり含まれる。
EPAは血液をサラサラにし、動脈硬化や血栓を防ぐ。
DHAは心臓病を予防し、中性脂肪の量を減らし、脳には重要な脂質で、学習能力を高め、認知症を防ぐ。
ビタミンAは眼を健全に保ち、細菌感染を予防する。
ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を助ける。
ビタミンB12は悪性貧血、食欲不振、知覚異常や精神症状を防ぐ。
ナイアシンは皮膚をきれいに保ち、消化器の機能を良好にする。
鉄分は血液には重要なミネラルで貧血を予防。
カルシウムは血圧を安定させ骨粗鬆症を予防する。
さらに、ゴマサバに合うお酒でもクアトロの父に相談すると、クアトロの父の老化の予防にもなる。
クアトロの父とゴジラは同い年である。
コジラには特別な愛着を持つクアトロの父だ。
「ゴジラ-1.0」も良いがやはりゴジラと同じ年のクアトロの父ともなると古い方が良い。
その1954年作品「ゴジラ」の中の悲劇が忘れられている。
オキシジェンデストロイヤーを発明した芹沢博士の物語だ。
博士は原爆や水爆に匹敵するオキシジェンデストロイヤーを発明してしまった。
これは、水に溶かすと水中のものを全て酸化させてしまう。
この薬を数滴水槽に入れるとポリデントのように泡が出て水中の魚などは骨だけになってしまうのだ。
この薬を発明してしまった博士は、密かに心寄せる女性恵美子にだけその発明を打ち明ける。
恵美子には別に恋人がいた。
その恋人は日本国民を苦しめるゴジラを退治したいと考えていた。
恵美子は、このオキシジェンデストロイヤーの秘密をその恋人に打ち明けてしまう。
そして、芹沢博士は、罪もない人々を救うためにオキシジェンデストロイヤーの使用を認めた。
ゴジラを東京湾の中で、このオキシジェンデストロイヤーを使って撃滅する作戦が強行されることとなる。
芹沢博士はこの兵器が二度と使われることがないようにと自らも犠牲になり、ゴジラと心中することとなる。
この発明の設計図などは処分した。
そして自らの死で、この発明が軍事に利用されないことを願ったのだ。
心寄せていた恵美子の幸せも考えていたのだろう。
同じような化学兵器の犠牲者であるゴジラとの心中は彼にとって本望であった。
何とも悲しい物語なのである。
しかし、このゴジラの骨は、後日メカゴジラに利用されることになる。
また、ゴジラはこの一匹だけでは無かったのだ。
1955年「ゴジラの逆襲」では別のコジラが現れる。
オキシジェンデストロイヤーが失われゴジラに怖い物は無くなってしまった。
芹沢博士の死は報われなかったのだ。
※毎週火曜日の夜と水曜日全日のクアトロは定休日になります。
クアトロの父の好きなイタリア映画「自転車泥棒」。
第二次大戦後の多くのローマ市民が貧しい時。
主人公はやっと職にありつくが、仕事に必要な自転車が盗まれてしまう。
途方に暮れる主人公。
息子と共に盗まれた自転車を市中探して廻る。
そこで、垣間見える戦後のローマの貧しい市民の暮らし。
とうとう自転車は見つからず、つらい思いをさせた息子のために、レストランでありったけのお金で食事をする。
カルツォーネとワインだ。
隣のテーブルの家族は裕福そうで、お誕生日のお祝いをしている。
それでも、このカルツォーネとワインは、少年にはご馳走だったのだろう。
クアトロのカルツォーネとワインも誰かをつかの間でも幸せにできるだろうか。
※毎週火曜日の夜と水曜日全日のクアトロは定休日になります。
※カルツォーネは、平日のディナーだけの販売になります。
色々と映画を観ていると、お宝映画に当たることがある。
そのひとつに「ベスト・キッド2」を挙げることが出来る。
「ベスト・キッド」一作目は、とても良く出来ていたが、この「ベスト・キッド2」はひどい。
沖縄を舞台にしているのだが、その沖縄の描き方があまりにもひどすぎる。
やたらにお辞儀をしたりするのはまだ良いのだが、台風のシーンや祭りのシーンなどは、もう笑うしか無い。電電太鼓のラストも笑撃である。
また、この映画は日本らしい教訓が多い。
空手道場にも、二本の掛け軸がある。
“空手無先手”
“先正其心”
とある。
「ミヤギ、これは何」
「ダニエルさん、これ空手のルールです」
「ナンバーワン、空手は攻撃をしません」
「ナンバーツー、迷ったらルール・ナンバーワンに戻りなさい」
「ダニエルさん、わかりましたか」
これは、なかなかウンチクのある言葉だ。
クアトロの父も、その空手の心を継承するのだった。
“クアトロ有素材”
“先正其心”
クアトロはまず素材ありき。
素材の美味しさをどう引き出すかが大切だ。
そして、迷ったらルール・ナンバーワンに戻る。
ベスト・ウニも入荷しています。
※本日のディナーは、貸し切りのためお休みをいただきます。