ドアの向こう

日々のメモ書き 

海の青

2007-10-24 | イーゼルのうた


    文化祭の準備にとられ  今月は久々に水彩。  しかも はじめて描くものばかり。  小さなスケッチブックで 秋刀魚の全てが入らない。 これは是非、 大きな紙でゆったり捉えたい。 


  腹部のさざ波  風紋のような淡い連続が面白い。 薄い虹もかかる。  食べるだけでは分からなかった素敵な拾いものをした。 尾びれの元のハート形、 黒真珠を思わせる。 


  青黒く光る背、 腹部は白い。 回游するとき、 黒い背の色は海の色に隠れ反射して鳥に見つからないんだって。  一方、 下から、 つまり海中からみると、 腹部の白は、 背景の空や光りにとけ込んで紛らわしい。 これまた保護色で、 他の生き物の餌食にならずにすむ。 と、ミセス・リンド。
  (もの知りな仲間に、 こっそりつけた渾名です) 


  魚は海の色を映している…  
  以前描いた鰯の絵も思いだす。 口元は雲母のような耀きで美しかった。 その時も、さまざまな面白い発見があった。  月夜の浜辺のような色を湛え、 七つ星を浮かべて、 鰯はとても立派にみえた。
  完成して居間に掛けると、 気温のあがった日など、 部屋がなんとなく生臭い。 硝子つきの額のなかで、 鰯は赤い眼をむけ、 哀しそうに潮の香りを振りまくのだった。 想像力が働いてしまう。 


  今回も、 まるで考えたことのない不思議を知った。 楽しかったが上手くいかない。 それでも 絵日記なので今日はこれ。 
 
         

   海老の足も難しいのよ。  見ると描くでは大違い  不勉強がたたります。
   口も複雑で、  開けて調べたりして構造もよく分かった。

コメント (5)
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