ドアの向こう

日々のメモ書き 

梅暦

2009-02-11 | 自然や花など

  

  いただいた絵はがきから     福田平八郎   「梅と竹」
  
  木の花は、 濃きも薄きも紅梅 に 竹、 変化する色と配置。 見えないところを想像する。 

   梅に思いをめぐらせて…
 梅返し 濃い桃色の小紋を染め返したもの。  
 襲の色目 梅襲、 表は濃い紅、 裏は紅梅色。 ほかにも 表は白で、 裏は蘇芳スオウともいう

 梅つ五月…梅の花咲く 陰暦二月の異称。  
    梅の色月イロヅキになると梅は青くて五月。 
 
 梅にも春  梅にも春の色添えて  若水汲みか車井戸 音もせわしき鳥追いや 朝日に繁き人影を もしやと思う恋の慾 … 
                          三味にあわせて  唄ってみて

こんなのも  
  梅の木学問  … 梅の木は早く生長するが大木にはならないところから、 進み方は早いが学問を大成させないで終わる人。 身に沁みる。 
  家紋に 梅鉢

 

  写真は去年の。  それぞれ 二木屋、 玉蔵院で 

  
    梅といえば名文がある。   

  梅の花の雄蘂を見るのは生れて初めてだった…
  彼等は一本一本が白金の弓のやうに身を反つていた 雄蘂の弓が 新月のやうに青空へ矢を放つた         (川端康成全集 第21巻「梅の雄蘂」 新潮社版)

  何度読んでも 感嘆する。 これいじょうの表現はない。 

 ・初花草 ・春告草……これほど親しまれ待ち望んでいる 春よ来い 早くこい 

    参照  古語類語辞典

 

コメント (2)
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