ドアの向こう

日々のメモ書き 

冬の室生寺

2009-02-27 | 道すがら

  2月27日(金) 連れは奈良で誕生日を迎えた。 おめでとう。 あいにく雨だが駅はホテルの目の前にある。 JR桜井線に乗った。 
  車窓より大鳥居に気づく。 反対側にご神体の三輪山、 電車はその真ん中をごうごうと走り抜ける。 一礼しカメラに納めた。 以前読んだエッセイをもう一度読もう。 大神オオミワ神社のササユリ、 三枝サイクサ祭の笹ユリ、 狭井サイ神社の狭井も笹ユリ…… どんどん繋がってゆく。

  桜井より近鉄大阪線で「室生口大野」下車、 室生寺までタクシー。 宇陀川沿いに高さ11.5m、日本最大の弥勒大磨崖仏もみえる。

  

  室生 龍穴神社は杉の巨木に囲まれて昼なお暗い。 冷たい雨が降りしきる。 こんな日にここまで来るひとはなかった。 荘厳な雰囲気に畏れをなして本殿の奥まで行かず。 龍は穴から出て大口を開け待ち構えているに違いない。 蛙なんかひと飲みにされるに決まってる。 

  さて、 女人高野 室生寺。  せせらぎを耳にして太鼓橋を渡ると深い山中に凛と建つ、 花時もよいけれど冬も格別、 静かに拝観できた。  

  奥の院まで710段。 金堂内陣特別拝観は3月1日まで。 堂内は撮影禁止。 須弥壇に中尊の釈迦如来像、 左に薬師如来、地蔵菩薩像、 右に文殊菩薩と十一面観音像 (国宝・重文、平安時代前・中期)。 前列に十二神将像(重文・鎌倉時代)。  光背の鮮やかさと、華やかさを室生寺HPでご覧ください。 

 鎧坂

金堂 弥勒堂 鎌倉時代・重文  灌頂堂(本堂) 鎌倉時代・国宝  九輪の上に注目 宝瓶、宝鐸、天蓋   奥の院 御影堂   

  ゆっくり流れる時間、 小雨に煙る森、 静寂のせかいに佇めば、 濁世を離れ身も心も清められる気がする。 仏像に向き合い、自分を見つめることとなった。

  その他詳細はこちらへ    

 

  午後から 長谷寺へ向かう。

 

コメント (2)
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