2月27日(金) 連れは奈良で誕生日を迎えた。 おめでとう。 あいにく雨だが駅はホテルの目の前にある。 JR桜井線に乗った。
車窓より大鳥居に気づく。 反対側にご神体の三輪山、 電車はその真ん中をごうごうと走り抜ける。 一礼しカメラに納めた。 以前読んだエッセイをもう一度読もう。 大神オオミワ神社のササユリ、 三枝サイクサ祭の笹ユリ、 狭井サイ神社の狭井も笹ユリ…… どんどん繋がってゆく。
桜井より近鉄大阪線で「室生口大野」下車、 室生寺までタクシー。 宇陀川沿いに高さ11.5m、日本最大の弥勒大磨崖仏もみえる。
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室生 龍穴神社は杉の巨木に囲まれて昼なお暗い。 冷たい雨が降りしきる。 こんな日にここまで来るひとはなかった。 荘厳な雰囲気に畏れをなして本殿の奥まで行かず。 龍は穴から出て大口を開け待ち構えているに違いない。 蛙なんかひと飲みにされるに決まってる。
さて、 女人高野 室生寺。 せせらぎを耳にして太鼓橋を渡ると深い山中に凛と建つ、 花時もよいけれど冬も格別、 静かに拝観できた。
奥の院まで710段。 金堂内陣特別拝観は3月1日まで。 堂内は撮影禁止。 須弥壇に中尊の釈迦如来像、 左に薬師如来、地蔵菩薩像、 右に文殊菩薩と十一面観音像 (国宝・重文、平安時代前・中期)。 前列に十二神将像(重文・鎌倉時代)。 光背の鮮やかさと、華やかさを室生寺HPでご覧ください。
ゆっくり流れる時間、 小雨に煙る森、 静寂のせかいに佇めば、 濁世を離れ身も心も清められる気がする。 仏像に向き合い、自分を見つめることとなった。
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午後から 長谷寺へ向かう。