想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

水紋‥だよ、ほら

2009-06-04 09:30:52 | Weblog
彼のことをとても犬とは思えません。
食事時に、手元から決して離さない目線はともかくとして、
起き抜けや出会いがしらのまあるい目の輝きに、その中にはなにか犬と
私たちが呼び慣れた者とは別の何かが居るのではないかと思えてしまうのです。
犬らしくない、これが彼に対する賞讃として最も多いものなのですが、
犬で悪いということではなくて超犬です。
もしかしたら向こうから見たら、あいつ人間らしくねえぜ、かもしれません。
変だけど、まいいヤツさと思われていれば幸いです。




子どもみたいなイタズラをしているのは誰でしょう。
カメです、とてもエラい先生とも思えない行動ですが実はエラいんです、
長靴なんか履いてますし、ユンボも運転しますけど、エラいんですなあ、これが。
カメラを構えて石の上の水たまりとそこに映りこんだ樹木の影を撮ろうと
しているのに、ホラッ水紋だよ、と手をつっこんでます‥‥。
ええ、水紋はもちろん素敵ですとも。
でも、あたいは樹影を撮ろうとしてたのです‥‥。
ざっざっと水たまりに指先でかきまわすと、さっさと行ってしまいました。
エラい人は違います、はい。
カテゴライズされない存在と予定調和な行動をしないほうが、人も動物も
面白いです。
スマした顔してハハハ~ンって感じが周囲を楽しくするようです。
○○らしくない、というのが風の谷では定番ですな。

このごろカメの顔と親分の顔がダブって見える瞬間があります。
他の人からは、アンタの顔と親分の顔がダブって見えるよという意見もあります。
目二つと口一つと鼻の穴二つが顔についているところなんざ、確かに同じだから
種の壁やら個々の壁やらが取っ払われてしまうと、そりゃあなんだか似ていると
いう分子的融合がおこっているのかもしれません。
見ている人も融合の渦にはいってしまっているのでしょう。



石の脇に咲いた黄色い花は昨年撒いたワイルドフラワーのタネが飛んできたもの。
およびでないよ、とは言えないので、まあ捨て置いてます。
ほんとはかわいいと思ってますが、あまり喜んだ顔をするとタンポポ軍団みたいに
はびこるので、ポーカーフェイス、声も小さくして、あ、と言うだけにしています。
花にも耳がありますからなあ。

風の谷ではなにもかも壁を通り越して吹き抜けるので、存在はいつしか一体となります。
ここは修行の場であったはずなのに、いつしか癒す場所として出来上がりつつあります。
コメント
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