雨の合間の午後、植木の手入れに忙しいカメがふと顔をあげて指差す方をみると‥、
ダンガリーシャツを背景にして映っている小さな薄緑。
最初はツーッと細い糸が木の枝から垂れ下がった先に青虫だけがついていて、
それを撮ろうと近づいたら、どこからか飛んできた黒い小さなハエのようなヤツが
飛びついて二匹になった。目の前で起きた突然の攻防に唖然とし、成り行きを
みていたけど‥。
くみついて離れないハエのような黒いヤツを巻き込んだまま、糸はツツツーっと
ゆるやかに地面へ向かって下がっていくのであった。
世界のあちこちで、毎日はてしない攻防‥‥。
噂のYOU TUBE を開いて見るまでもない。とても身近なところで知らない間に
裏切りや策謀が生まれ、そして悪花を咲かせて散る。
実りという言葉のひびきとは遠いのに、その花にもタネはつくらしい。
どこからかまた生まれてくるのだから。
どちらが先かどちらが正しいか、この広い森の小さな存在にも常に攻防はある。
この狭くも広い地上で、隣り合わせれば角つき合わせる。
自分だけはまちがっていないと思いこんだり、
もしかしたらまちがっているのではないかと秘かに恐れたり、
しかし、いずれの上にも等しく陽は照り雨は降るのだから、小さなハエよ。
そっとその青虫から離れて他の方法を探してくれないか。
わたしが忘れたくないのは、いやないやな思いをひきずった憂鬱の記憶。
忘れ去ったころに訪れる不幸ほど人を打ちのめすものはない。
忘れ去ったころに、ふたたびドジを踏むのだから。
ダンガリーシャツを背景にして映っている小さな薄緑。
最初はツーッと細い糸が木の枝から垂れ下がった先に青虫だけがついていて、
それを撮ろうと近づいたら、どこからか飛んできた黒い小さなハエのようなヤツが
飛びついて二匹になった。目の前で起きた突然の攻防に唖然とし、成り行きを
みていたけど‥。
くみついて離れないハエのような黒いヤツを巻き込んだまま、糸はツツツーっと
ゆるやかに地面へ向かって下がっていくのであった。
世界のあちこちで、毎日はてしない攻防‥‥。
噂のYOU TUBE を開いて見るまでもない。とても身近なところで知らない間に
裏切りや策謀が生まれ、そして悪花を咲かせて散る。
実りという言葉のひびきとは遠いのに、その花にもタネはつくらしい。
どこからかまた生まれてくるのだから。
どちらが先かどちらが正しいか、この広い森の小さな存在にも常に攻防はある。
この狭くも広い地上で、隣り合わせれば角つき合わせる。
自分だけはまちがっていないと思いこんだり、
もしかしたらまちがっているのではないかと秘かに恐れたり、
しかし、いずれの上にも等しく陽は照り雨は降るのだから、小さなハエよ。
そっとその青虫から離れて他の方法を探してくれないか。
わたしが忘れたくないのは、いやないやな思いをひきずった憂鬱の記憶。
忘れ去ったころに訪れる不幸ほど人を打ちのめすものはない。
忘れ去ったころに、ふたたびドジを踏むのだから。