(こうみえても頼もしいのですよ、親分は)
自他ともに認めるファザコンうさこです、こんにちは。
娘と生まれたからにはファザー一番、それは正しき道であると信じて疑いません。
ファザコンの先輩として思い出すのは、森茉莉であります。
彼女のお父上の名は森林太郎、そう森鴎外であります。
森茉莉の「父の帽子」をそうだそうだと首を縦に振りつつ読み、そして我が父の
ことなども思い出されたりするのであります。
料理屋(レストラン)で給仕にむかつく鴎外先生に気難しかった我が父を重ね、
ふいに冗談を言って家族を笑わせようとして、ワンテンポ遅れて笑う母のことなど
遠い記憶を呼び起こさせてくれるのです。
ほんの短いいっときのことではあるけれども一緒にお酒を飲む時間を過ごせた姉貴が
羨ましくもあります。わたしはなにせまだチビでしたので。
そして父の愛用していた中折れ帽がとてもオシャレだったことなど思い出せば子ども
というのはつまらないものです。
なぜなら父の恋人だったならその素敵さにもっと早く気づけただろうにと、秘かな
ファザコンの妄想は年追うごとに募ります。
なによりファザコンにはラブラドール・レトリーバーが合うように思います。
それも黒。彼の短い毛に被われた固くひきしまった身体にすりすりと身を寄せると
子どもの頃、父の膝に乗りもたれかかっていた頃のような錯覚に見舞われたりして
幸福に包まれるのです。
だから小さな座敷犬などもってのほかです。それはもっと寛容な包容力のある女性に
なら向いているかもしれませんが。
ファザコンに包容力はなく潔癖性で自制心が強いのですから、それを緩めてくれる
もっと強い存在が必要なのですね~。
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(深紅の大きな花をつけたロブロイ、2年目です)
言いたい放題を言っておりますが、いいわけにおすすめしたいのは昨日書いた困ったちゃんの
漱石先生よりも森鴎外の作品です。
がぜん、こっちが贔屓です。森茉莉女史にかわって断言します。
「阿部一族」「渋江抽斎」、昨今流行の天地人で時代小説に味をしめた方は次は鴎外の歴史もの
はいかがでしょうか。池波正太郎は娯楽に過ぎるので(あたいは好きですが)ビシバシと漢字が
出てくる鴎外先生にふやけた脳みそを鍛えていただくのもいいかと思います(あたいのことです)。
しみじみ武士道に浸ったりしながら日本人の越し方と「道」について考えたりもできます。
読み終えた頃には、ちょっとりっぱな人になったような錯覚を味わえます、ふふふ。
あと半世紀も生きられない年齢の方々は、春樹なんて読んでるヒマはないのですから。
自他ともに認めるファザコンうさこです、こんにちは。
娘と生まれたからにはファザー一番、それは正しき道であると信じて疑いません。
ファザコンの先輩として思い出すのは、森茉莉であります。
彼女のお父上の名は森林太郎、そう森鴎外であります。
森茉莉の「父の帽子」をそうだそうだと首を縦に振りつつ読み、そして我が父の
ことなども思い出されたりするのであります。
料理屋(レストラン)で給仕にむかつく鴎外先生に気難しかった我が父を重ね、
ふいに冗談を言って家族を笑わせようとして、ワンテンポ遅れて笑う母のことなど
遠い記憶を呼び起こさせてくれるのです。
ほんの短いいっときのことではあるけれども一緒にお酒を飲む時間を過ごせた姉貴が
羨ましくもあります。わたしはなにせまだチビでしたので。
そして父の愛用していた中折れ帽がとてもオシャレだったことなど思い出せば子ども
というのはつまらないものです。
なぜなら父の恋人だったならその素敵さにもっと早く気づけただろうにと、秘かな
ファザコンの妄想は年追うごとに募ります。
なによりファザコンにはラブラドール・レトリーバーが合うように思います。
それも黒。彼の短い毛に被われた固くひきしまった身体にすりすりと身を寄せると
子どもの頃、父の膝に乗りもたれかかっていた頃のような錯覚に見舞われたりして
幸福に包まれるのです。
だから小さな座敷犬などもってのほかです。それはもっと寛容な包容力のある女性に
なら向いているかもしれませんが。
ファザコンに包容力はなく潔癖性で自制心が強いのですから、それを緩めてくれる
もっと強い存在が必要なのですね~。
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(深紅の大きな花をつけたロブロイ、2年目です)
言いたい放題を言っておりますが、いいわけにおすすめしたいのは昨日書いた困ったちゃんの
漱石先生よりも森鴎外の作品です。
がぜん、こっちが贔屓です。森茉莉女史にかわって断言します。
「阿部一族」「渋江抽斎」、昨今流行の天地人で時代小説に味をしめた方は次は鴎外の歴史もの
はいかがでしょうか。池波正太郎は娯楽に過ぎるので(あたいは好きですが)ビシバシと漢字が
出てくる鴎外先生にふやけた脳みそを鍛えていただくのもいいかと思います(あたいのことです)。
しみじみ武士道に浸ったりしながら日本人の越し方と「道」について考えたりもできます。
読み終えた頃には、ちょっとりっぱな人になったような錯覚を味わえます、ふふふ。
あと半世紀も生きられない年齢の方々は、春樹なんて読んでるヒマはないのですから。