想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

小判印のシマコ

2009-06-18 05:43:50 | Weblog
庭先に敷かれた玉砂利が陽にあたたまって気持ちがいいらしい。
近くに親分もくつろいでいる。ほとんど警戒しなくなってシマコはシマコの居場所を
決めて居座るのである。
この頃はご飯を食べたあとにくつろぐ指定席になっていて、窓から顔を出していると
見上げてくれる。無言の会話をする時、親分に気兼ねしつつも甘い顔をしてしまう。



猫の鳴き声の意味をよく知らないがアイコンタクトは少々わかる。
目をシュパっと細めてじっとみつめてくるのはシマコのお愛想なのだろうけど、
これに参ってカメはいそいそとご飯を運ぶはめになったのか、いつのまにか、
うさこも僕(しもべ)にしてしまっているシマコ! 嗚呼。



紋所は、額にしっかと刻まれた小判印でございます。
シマコの子、シマオもシママもみんなこの紋所をつけている。
(猫をよく知っている人は、ああアレね、よく見かけるよと言うかもしれないが‥
ビミョウにそれぞれ違うのだから、これはコレ、小判印と呼ぶことにしたのだ。)
縁側にバラバラに現れる親子は体毛の色と柄はかなり違うが、おちょぼ口と額の印は
確かにそれとわかる共通点で、紋所なのである。

みんなでかわりばんこにゴチになっていく。
お皿の盛られたカリカリや缶詰を誰も独り占めにしないでちょっと残していく
仁義ある食べ方をする。
姉妹三人でおやつを分けっこしていた子ども時代、ひそかな葛藤があったことを思うと、
人の子はけっこう卑しいもので、猫のほうが上等かもしらんと思ったりする。
そんなことを言うと姉貴たちに、そりゃアンタが末っ子でわがままだったからよと
突っ込まれるかもしれないが。
これもみな野良として山に生きるために身についた智恵なのかもしれないなあ。
智恵とも知らず愛嬌だと受取ってまんまとハマっているのだろうけれど‥
小判印で商売繁盛、家内安全なシマコ一家なら、これ幸いである。





コメント
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