パソコンで水彩画を描かれます お馴染みのミスター靖さんから
リンゴの花の絵を送って頂きました
今回は藤村の「初恋」の詩がバックに挿入されています
藤村の生家は馬篭で 現在私の住んでいる諏訪からはそう遠くなく
何度か藤村記念館に足を運ぶ機会がありました
また身近にはリンゴ畑が多く見られ 四季を通じてこの詩の情景が実感できます
淡彩で仕上げられたリンゴの花の画面には藤村の詩がぴったりだと・・・
絵を拝見して感じ入りました
まだあげそめし前髪の りんごのもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思いけり
やさしく白き手をのべて りんごをわれに与えしは
薄紅の秋の実に 人恋そめしはじめなり
わが心なきため息の その髪の毛にかかるとき
楽しき恋の盃を 君が情けにくみしかな
りんご畑の樹の下に おのずからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと 問い給うこそ恋しけれ
島崎藤村詩集より
サラダ街道のリンゴ園につけられている細道(?)は
藤村の詩のイメージとは少々趣を異にしますが
5月の初旬に リンゴの花びらで覆われていました
現在は花がすっかり終わって緑一色に見えますが リンゴの木に近付いてみますと
小さなリンゴの実が沢山付いています
もうしばらくすると大きなリンゴに育てるために
選ばれたリンゴの実だけが残され 後の実は剪定されます