今朝は梅雨時の朝らしくどんよりとした空で しとしとと雨が降っていますが
昨日の様に梅雨の中休みの日は 気温が上昇して急に真夏になった様な極端なお天気ですネ
熱射の太陽のもと 夏椿の花が咲いているのが あちらこちらで見られるようになりました
近くで見上げると夏椿は花びらが透き通るように薄く絹のようですネ
この夏椿は 沙羅双樹として扱われることが多いですが
お釈迦様が亡くなられる時 傍に生えていた沙羅双樹は熱帯の植物で
熱帯植物園等では見かけても日本の自然の中では育たないそうですネ
夏椿を目にすると学生時代に暗唱した「平家物語」の冒頭の部分が思い出されます
祗園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必滅の理(ことわり)をあらはす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
また夏椿の花は朝咲いて夕べには花首からポトリと散ります
椿と同じで この花の散り方がいさぎよい散り方なので
世の無常を象徴する花として平家物語に登場したんでしょうか・・・