心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

新しい旅立ちの季節

2008-03-09 10:08:40 | Weblog
 まだ少し肌寒いのだけれど、窓をあけて春の陽を部屋に招くと、なんだか気分爽快になります。淡い青空から目一杯の元気をいただいて、いま「在る」ことに感謝する、そんな休日の朝を迎えました。
 ところで、啓蟄も過ぎ、2007年度を締めくくる時期になりました。昨年の4月に新しい職場に異動になって、およそ1年。とにかく突っ走ってきた1年でした。その間、大きな仕事を3っつ抱えて、いまも現在進行形。決着がつくというよりも、勢いにまかせてとにかく物事が進んでいる、そんな落ち着きのなさを感じながら、これも致し方ないことなのだと自らに言い聞かせています。
 そんな私の1日は、通勤途上の喫茶店から始まります。朝6時45分を目途に家を出ると、職場の最寄駅に7時30分に到着します。その駅の近くにある喫茶店が1日の起点になります。30分をかけて、まずは超整理手帳と睨めっこです。つぎは、ポストイットを取り出して、その日のうちにこなさなければならない仕事を思いつくままに書き出していきます。大きなことも、小さなことも、浮かんだことはすべて紙に書き込んでいきます。大きな仕事については、留意すべき変動要因を横目に対策を練ります。その30分間が、おそらく私にとって1日で一番集中している時間なのかもしれません。
 8時を過ぎると、おもむろに手帳をしまい、店を後にします。今度は、NHK・FM「ミュージックプラザ」でクラシック音楽に耳を傾けながら、徒歩20分で職場に到着です。.....こうして、私の1日が始まります。こんな生活が何年続いているのでしょうか。喫茶店のアルバイトのお姉さんも何人か交替しました。例年、3月の卒業の時期を迎えると、ときどき、「きょうが最後なんです」って挨拶をしてくれる方もいます。「卒業ですか。おめでとう」と。そんな日は、なんだか嬉しくなります。前途多難な人生に幸多かれと祈るばかりです。
 卒業する人、入学する人。就職する人。配置転換で新しい仕事に就く人。めでたく定年退職をお迎えになる人。3月、4月は、多くの人にとって新しい旅立ち、人生のひとつの分岐点になるような気がします。それを、樹木の芽だちが祝福する。そこから何か元気をいただく、そんな季節を迎えることになります。
 どういうわけか今日は、本田美奈子さんの「AVE MARIA」を聴きながら、萎えた「こころ」を労わりながら、明るい春の陽の下でブログ更新をいたしました。
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