心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

北海道旅行(その1)

2012-08-28 21:30:20 | 旅行

 北海道に行ってきました。札幌あたりは30度を超えているようでしたが、北緯45度40分の稚内の最高気温は27度、最低気温17度。同じ北海道でもずいぶん違います。

 さて、大阪・伊丹空港から空路旭川へ。旭川ラーメンを楽しんだ後、バスで北上してサロベツ原生花園へ。広大な沼地に広がる原生植物を見て回りました。そして夕刻、稚内温泉に到着です。部屋から眺めた夕暮れ時のノシャップ岬のなんと美しかったことか。利尻富士の雄姿(写真左)を望むことができました。
 翌朝は朝5時起きで、稚内港から礼文島・香深港行きの定期連絡船に乗りました。大阪から空路でおよそ2時間、それに匹敵する時間を連絡船のデッキと2等船室で過ごしました。なんとゆったりとした時間であったことか。


 礼文島に到着すると、澄海岬、日本最北限のスコトン岬へ。岬に先端に立つと、大げさに言えば360度の視野で海が広がって見えました。ふだんでは経験のできない視界です。また、目と鼻の先にトド島があり、その向こうにはサハリンのモネロン島の島影が微かに見えます。領土問題で騒がしい昨今、改めて「国境」というものを実感しました。


 その後、船泊などを見て回ると、再び定期連絡船に乗って利尻島・沓形港へ。約1時間半の乗船でした。利尻島ではオタトマリ沼へ。そして姫沼へ。ともに大自然のなかを20分ほどかけて周囲を散策しました。



 翌朝も比較的早く起きました。残念ながら雨。鴛泊港から稚内港へ。到着すると今度は日本最北端の宗谷岬をめざしました。行く途中、驚いたのは、57機の風力発電用風車が立ち並んでいる風景、これは壮観でした。この地域の家庭電力の6割ほどを賄っているとか。大規模なメガソーラー発電所もありました。自然再生エネルギーが取り沙汰されている昨今、その先端をいく取組みを、この北限地域で目の当たりにしたことになります。
 宗谷岬に向かう途中には、山々を切り開いた大規模の牧場が広がり、延々と続く牧場の中で牛たちが草を食んでいました。その横にはエゾシカの親子がいます。同じ日本でありながら、こうも違うものかと感心したものです。
 北限地域の旅行はこれで終わりです。宗谷岬から3時間ほどかけて南下して、最後の目的地である大雪山層雲峡に向かいました。3泊はいずれも温泉でしたが、最後の夜は本格的な温泉ホテルで疲れを癒しました。

 どたばたの4日間。空路、海路、道路と三様の移動手段で、その土地土地の風景を楽しむことのできた小旅行でした。果てしない地平線、水平線、延々と続く広大な田園風景を眺めながら、舘野泉さんのセヴラック・ピアノ作品集「ひまわりの海」を聴きながら過ごしました。
 さあて、きょうは試運転勤務でしたが、明日からエンジン全開です。週末まで広島勤務、土日は高知出張と続きます。北海道旅行での気づきは、後日改めてアップすることにいたしましょう。

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