心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

夏蝉とお能の世界

2023-07-17 09:25:50 | Weblog

 ここ数日、本当に暑くなってきました。梅雨明け宣言も秒読みでしょうか。そんな朝、いつもどおりお不動さんまで朝の散歩です。日に日に蝉の鳴き声も元気になってきました。お天道様も朝からお元気です。境内に入るとまずは本堂にお参りをして、四国八十八カ所の祠の前を通って奥の院に向かい、その後長い階段をあがって大師堂に向かいます。そして休憩所でひと休みしたあと遠回りをして帰る。これで40分ほどでしょうか。汗だくで家に帰るとシャワーを浴びてさっぱりします。
 
 今朝、庭に出てみると、カリンの木の下にカリンの小さな実がひとつ転がっていました。今年初めて実がついたカリンの実の成長を楽しみにしていましたが、数日前に結構な風が吹いていましたから落ちてしまったようです。残るはあと3個。秋には大きくなって黄色に色づいてほしいものです。
 今週は残念なニュースもありました。出雲の甥から母(私の姉)が介護施設に入居することになったとの知らせです。認知症が進み、私も心配なので4月に出雲に出かけて遭ったばかりでしたが、いよいよこの日を迎えました。甥夫婦にはこれまでのサポートに感謝するとともに、姉が施設内での新しい人間関係に慣れ、平穏に暮らせることを願うばかりです。
 昨日は近所に暮らす長女一家と久しぶりに食事会をもちました。高校1年の孫長男君も小学5年の孫次男君も、大好きなお寿司を堪能しました。孫長男君はこの夏休み中に東京へ一人旅を計画中とか。お爺さんから「闇バイトなんかに手をだすんじゃないよ」とお節介な話しをして皆で大笑いでした。孫の行動が気になるお爺さんでした(笑)。

 蝉と言えば、能「蝉丸」を思い出しますが、今週のメインイベント、1回目の伝統芸能塾が山本能楽堂でありました。観世流能楽師シテ方の山本章弘さんから能楽の歴史、能楽師の役割、囃子の構成、能面や装束のお話しなどをスライドを交えてお話しいただきました。能「高砂」の曲をみんなで音読しましたが、謡曲の節回しの不思議さ、お能の奥深さを肌で感じた一日でもありました。
 実際に能を舞うシテ方さんからお話しをいただくとずいぶん理解が深まります。次回は8月1日の夜、人形浄瑠璃文楽座三味線の竹澤宗助さんに文楽について語っていただきます。その3日前には山本能楽堂で、新作能「水の輪」2023を楽しむ予定です。(下段の写真は受講者のお一人が能装束を着せていただき舞台に立ったものです)
 明後日から一泊二日で愛媛県は松山に行ってきます。今回は44番大宝寺から51番石手寺までの8カ寺です。歩き遍路と違いバスツアーですから旅行気分でもありますが、真夏のことゆえ何があるか分かりません。日々の慌ただしさから距離を置いて、静かにお参りしてこようかと思っています。

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