2月も半ば、「土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)」の季節を迎えました。春の雨が大地を潤し始める時季、我が家の庭もしっとりと雨に濡れて春を迎える準備をしているようです。
バレンタインデーの2月14日は次男君のお誕生日でした。子どもの頃はたくさんのチョコレートをもらってきて、私たちもご相伴にあずかりましたが、今年はお嫁さんからバレンタインチョコをいただきました(笑)。
そうそう、美味しいチョコレートをいただくには美味しいコーヒーが欠かせません。先日、探し物があって床下収納庫を覗いたとき、おもしろいものを見つけました。若い頃、京都の京極界隈を歩いていて見つけた手動式コーヒーミルです。あれから何年経ったんだろう。久しぶりに取り出してさっそく豆をがりがりと挽いて香しいコーヒータイムを楽しみました。
そんなある日、何気なくスマホでNHKラジオのアプリで「聞き逃し」からラジオ深夜便「人生みちしるべアンコール」を聴きました。2月9日午前4時5分に再放送されたテーマは「心を励ます声~昔話と我が人生」です。アンカーは村上里和さん、出演は口承文芸学者・小澤俊夫さんとあります。そういう学問分野もあるんだと思いながら、お布団の中でぼんやり聞いていたら、小澤俊夫さんは先日お亡くなりになった世界的な指揮者小澤征爾のお兄さんでした。昔話と音楽、なんとも不思議な取り合わせですが、人生いろんな生き方があるものだと感心したものでした。
相前後して、新潮社のネット雑誌「考える人」から届いたメールに、第11回小林秀雄賞を受賞した「小澤征爾さんと、音楽について話をする」(小澤征爾 村上春樹)のインタビュー記事が紹介されていました。もう10数年前の記事ですが、懐かしく再読しました。
6年ほど前、京都のロームシアターであった「小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXVI」に行きました。この日の演目は、ラヴェルの歌劇「子どもと魔法」(全1幕)」とプッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」(全1幕)でしたが、残念ながら小澤さんは体調不良のため出演ならず。その後はLPレコードやCDでお目にかかるだけになりました。ご冥福をお祈りいたします。
話しは変わりますが、先月受信した脳ドックの診断結果が届きました。頭部MRA検査は異常なし。頭部MRI検査は、慢性虚血性変化、右上顎洞貯留嚢胞ということで経過観察。ちょっと心配なのは、自覚症状もある聴力です。やはり要精密検査とありました。歳相応の症状なんでしょうが、時々人の会話が聞き取りにくいので、耳鼻科に行ってみることにします。後期高齢者の扉が遠くにぼんやりと見えてきました(笑)。