ライン出版編集部

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ライン(rein)出版編集長の日常と雑感

富士見坂

2019-10-14 00:56:10 | Weblog
先日かつて住んでいた高田一丁目の富士見坂へ行ってみた。

よくドラマのロケに使われたこのあたりも、時代とともにだいぶ変化した。
借りていた家は建て替えられ、大家さんももういない。
富士山は新宿のビル群にさえぎられて見ることができなくなった。
でも、坂を上りきったところにある古い酒屋さんと写真館が健在であるのにいくらか救われた。

是枝作品

2019-10-12 11:24:03 | Weblog
『真実』の公開前に
近頃はテレビで是枝さんの作品がよく放送されている。
ひと月くらい前には『万引き家族』を観たが、
大河ドラマ『西郷どん』にも出演した(西郷隆盛の子ども時代)
翔太役の城桧吏君が印象的だった。
来年は主演映画が公開予定だそうで、将来が楽しみな役者さんだ。

さて、ご当地がらみの作品が昨夜放送になった。
『海よりもまだ深く』。

バレーボール対エジプト戦で放送が1時間ほど繰り下げられたので
少々眠気を催しながら。
テレビでは2度目。


新座市内を運行している「にいバス」バス停に阿部寛が立っている。
走っているのは西武バス。
このあたりは映画の中でも語られるが今や老人世帯ばかりの団地、
ひところ買い物客で賑わったあたご商店街はシャッター通りと化している。

是枝さんは賑やかなりし頃の商店街向かいにあるこの旭が丘団地で育った。
商店街の人たちはみなそのことを知っていて
映画が公開されると劇場で観たそうだ。


映画のなかで阿部寛がケーキを買うホルン洋菓子店が今年3月で姿を消した。
奇しくも取り壊されているさなかの現場を通りかかった。
いつか食べよう食べようと思っていたケーキはついに食べずじまい。
思ったらすぐ行動に移さないと状況はどんどん変化する。
明日はないのだな。

ちなみに「海よりもまだ深く」というタイトルは
テレサテンの『別れの予感』の歌詞から引用したようだ。
歌が流れる場面もある。
母親樹木希林さんの息子阿部寛への愛が海よりも深い…ということかもしれない。




ダガンダガンは何故蒔かれたか

2019-10-06 11:05:25 | Weblog




ダガンダガンは何故蒔かれたか  高田敏子

   ダガンダガンは何故蒔かれたか
   ダガンダガンは何故茂ったか
   ネムに似たその木は
   私のめぐった南方の島々に茂り
   熱帯樹の間を埋めて
   丘にも平地にも バスの走る国道の両側にも
   茂りに茂り 地をおおい
   枝に垂れ下がる実を割ると
   黒褐色の種がこぼれた

   艶やかな黒褐色の種を手のひらに遊ばせながら 木の名を尋ねる私に
   「ダガンダガン」と 裸の土民は答え
   彼もまた腕をのばして頭上の枝から種をとり
   手のひらにこぼして見せた

   ──この種は戦争が終るとすぐ
    米軍の飛行機が空から蒔いた
    島全体に 蒔いていった
   土民は種を手のひらから払い落すと
   空いっぱいに両手をひろげて説明した

    ダガンダガンは何故蒔かれたか
    ダガンダガンは何故茂ったか

   ダガンダガンの種は首飾りや花びん敷になって
   土産物屋に売られている
   1ドル50セントの首飾りを二十本も求めたのは
   この島サイパンで兄一家を失い 慰霊のために訪れたと語る中年の
   夫婦だった

   テニヤン ヤップ ロタ
   どの島々にもダガンダガンは茂りに 茂り 地をおおい

   島の旅から帰って二カ月ほど過ぎた日
   硫黄島に戦友の遺骨収集に行った元工兵の記事が目にとまった
  ──島はギンネムのジャングルにおおわれ 昔の地形を思い出すのに
    困難をきわめた。山刀でギンネムのジャングルを切り倒しながら進
    み ようようにしてかつての我々の壕を発見し 目的を果たすことが
    できた。これは全く死者の霊に導かれたと思うほかはない──
   このギンネムとはダガンダガンに違いない

    ダガンダガンは何故蒔かれたか
    ダガンダガンは何故茂ったか
   南の島々に蒔かれた種が 急速に成長し
   茂り 隠したものの姿が 突然に私の目に浮かんだ
    ダガンダガンは何故蒔かれたか
   首飾りを求めた夫婦はそれについて何んの疑問も持たなかった

   ダガンダガンの首飾りは若い娘の胸にゆれて
   どこかの町を歩いているだろう

    ダガンダガンは何故茂ったか

    (詩集『砂漠のロバ』から)



先日平和展を見てきた。

テニアンで撮影したダガンダガン(ギンネム)の写真と
高田敏子さんの詩がここで重なった。

無水鍋でカレー

2019-10-03 21:04:50 | Weblog

バーミキュラのレシピブックを参考にカレーを作った。
トマト、タマネギ、セロリ、ニンジンを敷き詰め最後に鶏肉を置く。
ふたをして弱火で1時間。
いい具合に野菜の水分が出て具材がやわらかく煮上がったところに
火を止めて市販のカレールーを入れてそっとかきまぜる。
トロリとしてきたら火を止めた状態で再度ふたをして10分。

逆転人生で「ニンジンがおいしすぎる…」といっていたのは本当で、
すっごくおいしい!
もっと入れればよかったな、と思う。
脂分が少なくてとても食べやすいカレーだ。
身体にやさしい感じがする。

これならもてなし料理にもなる。


秋の空

2019-10-01 02:00:30 | Weblog

10月だというのにまだ夏物がしまえないほどの蒸し暑さ。
体温調節もままならない。
これから涼しくなっていくのだろうか。

いわし雲なのか、うろこ雲なのか
空は確実に秋だと言っている。