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りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

鬼を笑わせろ。

2014-12-18 | Weblog
娘の受験モードが、本格的になってきた。

週1回だった塾は先週から月・水・金。
冬休みに入れば、それ以上に増える予定とのこと。

先日、塾の帰りの迎えの車中で“しんどいよ~”と愚痴をこぼした。
思わず反射的に
「何、言ってんだ、進学塾なんだから、こうなることは春に入塾した時から分かってたことだろ!」とちょっと強めに叱咤してしまった。
暗い車中でよく見えなかったが、ワタシの言葉に娘は少し涙目になっていたようだ。
その後は気まずい無言が車内を支配してしまったが、帰宅後、こっそり妻を呼んでフォローしておいてもらうよう頼んでおいた。

娘にとって、初めての人生の分岐点。
体育会系ではない娘にとっては、これだけひとつのことに集中して取り組むのは、おそらく生まれて初めてのことのはずだ。
今の時期、対処しきれない不安で胸が張り裂けそうな状態だろうことは、経験者としてワタシもよく分かっているつもり。

・・・だが。

ワタシには何もしてやれないのだ。
出来ることと言ったら、午後10時前に塾の前に車を付けて彼女を待ってやることぐらいだ。

以前、こんな言葉を聞いたことがある。

「子どもが生まれて最初の10年間は“親になった喜び”が勝るけど、後半の10年間は“親になった辛さ”の方が勝ってくるよ」

自身に当てはめてみて、たしかに最近は子どもがいる生活が当たり前になってしまっているからか、“親になった喜び”は、昔に比べて実感することが少なくなった気がする。
だからといって“親になった辛さ”というものも、あまり感じない。
しかし、あえて無理矢理当てはめてみるならば、受験する娘を見守ってやることしかできない今のこういう状態も、ある意味“親になった辛さ”、なのかもしれない。

今日は、娘の三者面談だった。

妻が一緒に学校へ行った。
最近、塾での勉強の成果が出てきたのか、最も苦手だった数学が向上しはじめたらしい。
そこに娘なりに小さな希望の光を見いだしているのか、昨夜、三者面談の話になった時、“先生に褒められるかもしんない”と、おそろしく楽観的なことを口にしていた。

“そんな甘いもんじゃない”

と、娘のその言葉を聞いてまたワタシが反射的にそう言ってしまったもんだから、リビングには気まずい空気が流れてしまった(笑)

でもその一方で、こうも思っている。
そのまま頑張り続ければ、来年の春には・・・・。

“来年のことを言うと鬼が笑う”
師走真っただ中の今の季節、よく口にしたり耳にするこの言葉。
たしかに来年のことどころか、明日のことさえも分からないご時世。

でも、長い一生、一度くらいは鬼を笑わせてみたっていいじゃないか。
コメント (2)
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