りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

終わりなき疾走。

2014-12-30 | Weblog
初めてニュースを耳にしてから、もう日数が過ぎているし、ネットでもすでに色々と書かれているので、ワタシはスル―しようかと思ったけど、やっぱり書こうと思う。

黒田・広島東洋カープへ復帰。
●黒田 悩み抜いて男気の決断 メジャー21億円より4億でもカープ愛
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/12/27/kiji/K20141227009530200.html?feature=related

他の場所ではどうなのか知らないが、ワタシが暮らす広島県ではこの話題で持ちきりだ。
“カープ愛”とか“男気”という言葉が、地元の新聞やニュースでもここ数日は頻繁に踊っている。

もちろんワタシもカープファンなので、文句なしに嬉しいニュースだった。
特に今年の広島県は、8月の土砂災害のおかげで、非常にネガティブな空気に満ちていたような気がする。
広島にとって“8月”という月は、ただでさえ眼を閉じて静かに過ごしたい季節なのに、今年は例年以上に長く眼を閉じておかなければならない状態だった。

地元の新聞によると、黒田投手も10月に一時帰国した際に、広島の土砂災害で被災した地域に足を運んだそうだ。
被災地の光景がどんなふうに彼の眼に映ったのか、その本心は知る由もないが、もしかしたらその出来事が、今回の決断のひとつ契機になったのかもしれない。

今回のニュースに接して以来、ワタシの頭の中には、ひとつの曲がずっと流れ続けている。
それは、浜田省吾の「終わりなき疾走」という曲だ。
この曲は、今からの24年前に発表された曲で、浜田省吾が自身の音楽人生を投影して作ったR&R賛歌のような曲。
野球には全く関係のない曲だから黒田投手を連想するはずがないのだけど、ここで歌われている歌詞は、業種は違えど根底に相通じるものがあるような気がしてならない。
「終わりなき疾走」の中で、浜田省吾はこう歌っている。

嵐のような拍手とざわめき
フラッシュライト ヒットチャートはNo.1
サクセスストーリー 罠に満ちたゲームに
奪われて 見失い お前から遠く離れた
でも今夜戻ってゆく
俺はみつけたい 金で買えないものを
OH もう一度

ロックをやりたかったのにレコード会社の方針でポップスばかりやらされていた浜田省吾。
広島から遠く離れた異国でメジャーリーガーとして文句なしの成功を収めた黒田博樹。
しかしスケールは違えど、この歌詞に描かれたようなことは、ワタシ達も日々経験しているのではないだろうか。

自分が望んだとおりの生き方をしてきたはずなのに、気がついたら理想とまったく違う場所にいることに気づいたり。
仕事も順調、家庭も円満。傍から見ればすべてが満たされているように見えるのに、自身は常に違和感を抱いたままだったり。

ワタシは、そんなことの毎日だ(笑)

だからこそ、発表から四半世紀を過ぎてもこの歌は浜田省吾ファンの中では高い人気があるし、今回の黒田投手の決断に多くの人が感動して称賛を贈っているのではないだろうか。

まぁ、もういいや。
角ばった話は、もうヤメ。

誰かが某SNSに書いていたけど、その人とまったく同じ気持ちだよ。


カープファンにとって、こんなに開幕が待ち遠しいシーズンはない

浜田省吾 『終りなき疾走 (ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend")』
コメント
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