りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

古い鞄。

2016-01-05 | Weblog
写真は、仕事で使っていた鞄。

長い間使ってきたのだが、最近綻びが酷くなってきて、昨年末辺りから、どうにもこうにも鞄としての機能を果たさなくなってきた。
背に腹は変えられないし、年も新しくなったことなので、思いきって妻に「買い換えてもいいか?」と訊いてみた。

この鞄は、妻からのプレゼントだった。

それが誕生日プレゼントだったのか、クリスマスプレゼントだったのか、それともそれ以外のプレゼントだったのか、そういった細かいことまでは、もう憶えていない。
ただ、それが結婚する少し前だったことだけは、憶えている。
だから、この鞄をワタシが妻から貰ったのは、今から18年前ということになる。

我ながらよく使い続けたものだと思う。
別に、“妻からのプレゼントだから・・・”ということを過度に意識していたわけではなく。
持ちやすいし、丈夫だし、何でも入るし、何よりも、ワタシがこういった身の回りの小物に無頓着なことが、一番の要因だと思う(笑)

しかしその一方で、この鞄はこの18年間のワタシたちを見続けてきたのだと思うと、ちょっと感慨深い気持ちにもなる。
新婚時代も、娘が生まれた事も、夜泣きが酷くて夫婦で滅入った事も、息子が生まれた事も、些細なことで喧嘩した事も、家を買って引っ越した事も、娘が高校に合格した事も、この鞄はすべて知っている。

そう考えると、この鞄も、家族の一人だったのかも知れない。

仕事始めの前日に新しい鞄を購入し、それと同時にこの鞄はお役御免となった。
中身を入れ換えると、古い鞄は、2階のカバン類を納めている押し入れの中へ仕舞った。
もう使うことはないかも知れないが、どうしても「捨てる」という選択肢が浮かんでこなかった。

新しい鞄は、何の変哲もない黒色。
さて、先代と同じように18年もワタシと付き合ってくれるかどうか。
18年前、28歳だったワタシは、18年後は、64歳。

・・・・・・・・まぁ、そういうことです(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする