りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

土器片らしきモノ。

2017-05-14 | Weblog
今月の上旬、新聞にこんな記事が掲載されていた。



幼い頃から歴史が好きで、社会に出る時、広告関係に進むか、歴史関係に進むか、それなりに迷った人間なので、こういった出来事や場所には今でも異常に反応してしまう。
アマチュアの歴史家が、前方後円墳やあり得ない場所で弥生式土器を発見してしまう・・・まるで、トロイ遺跡を見つけたシュリーマンじゃないか。

福山市の神辺といえば、我が家から山を越えてすぐの場所。
なので、ゴールデンウィークの最終日に、一人で現地に行って来た。




写真では分かりにくいが、神社が建っているその丘は、確かに前方後円墳の形をしていた。

どうして、こんな山深い場所に・・・。
どうして、これが前方後円墳だと気づいたのか・・・。

そんなことを考えながら周囲を眺めていたら、足元に何やら“カケラ”のようなモノが・・・。

ん?
・・・これは・・・土器⁇

自分は歴史に詳しい方だと自負しても、発掘に関してはズブの素人。
本物かどうかなんて、到底分からない。
だが、万が一ということもある。
まさかと思いながらも、いくつかの土器片らしきモノを手に取り、古墳を後にした。
それが、これら↓



帰宅後、歴史好きな息子も交えて、持ち帰った土器片らしきものを調べてみた。
当たり前だが、素人親子が侃侃諤諤したところで、結論なんて出るわけがない。
それに、万が一本物だとしたら、今後あの前方後円墳を調査するにあたって重要な資料となるかも知れない・・・。

そこで、新聞に掲載されていた前方後円墳を発見した「御領の古代ロマンを蘇らせる会」の副代表の佐藤さんに、思い切って連絡をしてみた。
すると、翌日には返信のメールをいただき、近日中にその土器片らしきモノを見ていただくことになり、昨日、初めてお会いすることが出来た。

佐藤さんのご自宅へお邪魔し、挨拶を交わした後、さっそくワタシが収集した土器片らしきモノを見ていただいた。

結論としては・・・・・・分からない(笑)

土器片のようにも見えるし、普通の石にも見える。
参考として、新聞に掲載されていた佐藤さんのご自宅の裏山で見つかった弥生式土器の破片を見せていただいた。
佐藤さんが言われるには、本物の土器には焼く時に出来た気泡の跡が見受けられたり、また、指で軽く叩くと鈍い音がするそうだ。

それらを基にワタシが見つけたモノを見たり叩いたりしてみたが・・・・・・やはり、分からない(笑)

とりあえず、ワタシにしろ佐藤さんにしろ、発掘を生業にしているプロフェッショナルではないので、佐藤さんの裏山から見つかった土器片と一緒に、ワタシが収集したモノも福山市の教育委員会へ送り正式に調べていただくことにした。
ワタシが見つけた土器片らしきモノたちが、あの前方後円墳の詳細を解明する一助になってもらえるならば、これほど嬉しいことはない。

その後、2人の会の方も合流され、4人であれやこれやと歴史談義。
みなさん、ワタシと同世代の方ばかりで、本業の仕事の傍ら、よくぞここまでアクティブに活動されていらっしゃるなぁと、感服するばかり。
初めてお会いしたのに、話の花が咲きに咲き、本当に楽しい時間を過ごさせていただいた。

やっぱり、自分が好きな物事で繋がる人間関係は何物にも代え難い。
大袈裟ではなく、「生きていてよかった」と思う事柄のひとつだと思う。

佐藤さん、会のみなさん、ありがとうございました (^_^)

●御領の古代ロマンを蘇らせる会
http://blog.livedoor.jp/geibi/
コメント
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