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林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

北海道-三笠、小樽の旅7.

2012-10-18 | 鉄道・旅行
 7.「ヌプリ」と「アイアンホース」の小樽-小樽市総合博物館、再び

臨時特急「ヌプリ」を取材出来ないままに札幌を出た列車は、
途中で前を走っていた列車に急病人が出たということで、
稲穂駅で暫く停車していて、それに伴って小樽への到着も遅れてしまったが、
これが思いがけない幸運をもたらすこととなった。
07:45に札幌を出た普通列車は08:36に到着するダイヤとなっている。
しかし到着が遅れたことで、08:45小樽に到着する特急「ヌプリ」とニアピンした。
臨時特急「ヌプリ」に関してはノーチェックだったので、
普通ならそのまま改札を出てしまうところだったが、
改札を出ようと階段を降りたところで、
“間もなく特急「ヌプリ」が到着します・・・”と構内アナウンスがあり、慌ててホームに戻った。

特急「ヌプリ」は今年登場した函館本線特急で、
札幌から小樽経由で函館まで到る臨時列車であり、
8月6日から31日まで毎日運転される。
小樽から函館までは非電化区間のため、キハ183系特急気動車が充当されていた。



小樽の停車時間は6分で、4両編成の車両を取材するのには十分な時間である。
因みに「ヌプリ」とはアイヌ語で“山”という意味で、
この列車が羊蹄山と駒ヶ岳の山間を走ることから命名されたという。
この列車を取材後に改札を出て小樽駅第3ターミナルから発車する祝津線のバスに乗車する。
これは予定していた通りのダイヤで、小樽市総合博物館の開館時間である9:30a.m.直前に到着する。
小樽市総合博物館は前回屋外施設の公開中止のために入場料は300円だったが、
今回はすべて公開しているために400円になっていた。



前回も公開していた・・・というよりも冬ごもりの準備が整っていなかった車両と、
屋内保存されている7100形「しずか号」と一等客車「い1号」は既に取材済みのため、
それ以外の静態保存されている車両を丁寧に取材していく。
蒸気機関車、電気機関車、ディーゼル機関車、気動車のほかにも北海道という土地柄、
ラッセル車の静態保存の充実には目を見張るものがある。
静態保存車の取材を堪能していると、館内アナウンスがあり、
程なくして機関車この方に人が集まり始めた。
小樽市総合博物館の目玉の一つである「アイアンホース号」の登場である。
転車台で向きを変え、機回りしてトロッコ客車に連結した。



1909年にアメリカのHKポーター車で造られたこの機関車は、
生誕100年を超えてまだ尚現役で動いている。
博物館内に914mmの専用線路を敷設し、先着順に無料で乗車出来る。
敷地内には“中央”と“手宮”の駅があり、
手宮駅で客車を切り離し、転車台で方向転換、大きく機回りして客車の反対側に連結する。
7100形「しずか号」と同じアメリカンスタイルの機関車が現役で走る様は、
たとえ営業路線ではない、博物館内の見世物であったとしても感動ものである。
コメント
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