6.曇天の羽田と快晴の山口宇部-旅の始まり
今年の夏の青春18きっぷの旅は7月22日土曜日に井原鉄道と水島臨海鉄道の旅、
7月29日土曜日に青春の旅立ち-草津線と名松線の旅と日帰りを2回決行し、
残り3回(人)目から5回(人)目を使い、
8月18日金曜日に夏季休暇を取得して2泊3日の旅に出る。
しかし今回は空路で山口まで行くため、出発時の電車は津田沼までで、
ここから空港リムジンバスを使用することになる。
津田沼までは通勤定期の範囲内のため、敢えて青春18きっぷは使用せず、
幕張からSuica定期券を使用して初電の04:40で津田沼まで行き、
ここで下車して05:05発の京成高速バスを待つことにする。
天気は芳しくなく日中は雨の予報だったが、早朝の出発のためにまだ雨は降る前だった。
少し待ってバスが到着するが、京成が運行する空港リムジンバスは中型だった。
事前に予約していたため、優先的に乗車することが出来たが、
乗り切れないというほどではなく、そのまま京成津田沼駅に向かった。
京成津田沼駅では大型のバスが先に停まっていて、
これに乗りきれない乗客を拾うという運行形態だった。
だから中型で十分だということだったのだ。
ほぼ予定通りに羽田空港第2ターミナルに到着、直ぐに保安検査場に向かう。
今まではANAが発行するレシートを渡されたが、
今回は保安県査証という紙を渡され、そこに搭乗口と座席が書かれている。
今回は山口宇部空港というマイナーな空港のため、予想通りバス移動だった。
1階に降りてバス移動専用フロアで出発を待つ。
2階の売店で空弁「こだわりののり弁」などを買い、1階でこれを喰って待つ。
時間が来て優先搭乗のあとに窓際から先にバスに乗り込む。
空港内をバスで移動し、ここからタラップを上がる。
チケットはANAで取ったのだが、コードシェア便で機体はスターフライヤーのものだった。
この黒い機体は空港で見かけたことは何度かあったが、乗り込むのは初めてだった。
座席はエコノミーでも革張りで、しかもビデオ用のモニターまで付いている。
単なる格安航空会社というのではなく、クオリティーでも大手に差を付けようというのであろう。
乗り込む時に入口に立っていたCAさんが籠を持っていて、その中にイヤホンが入っていた。
ANAなどでは最初から座席の手前の物入れにイヤホンが入っているが、
スターフライヤーでは必要な人にだけ配るということなのだろう。
取り忘れるとビデオも音声が楽しめない。
まだ雨は降っていないものの羽田空港では曇天で日差しは全く見えなかったが、
離陸して雲を突き抜けると当たり前だが青空が広がっていた。
それでも関東地方は雨雲の上を飛んでいたので地上はほとんど見えなかった。
機内サービスもちゃんとあった羽田発はミネストローネ、羽田着はコンソメになる。
関西エリアに入ると雲も少しずつ取れてきて、地上も見えるようになってきた。
着陸した山口宇部空港は快晴で、日本列島の大きさを感じさせた。
ほぼ定刻通りに着陸し、ここからは徒歩で草江駅を目指す。
空港の前にはほかの空港と同じくバスが待っていて、客のほとんどはバスに乗り込み、
草江駅まで歩いて行く乗客はほかに一人も居なかった。
空港アクセスのための駅ではなく、
宇部線が敷設されていたところにたまたま山口宇部空港が出来たのだ。
そのため草江駅は単式1面1線の無人駅で、発着便とダイヤはリンクしていない。