8.三角屋根の思い出と山陰本線の旅の始まり
山陽本線の遅れにより新下関から下関への移動が1本遅れ、
43分遅れで下関に到着したが、新下関で既に昼食を済ませたため、
ここでは駅取材だけで山陰本線に乗り込むことが出来る。
12:35に下関に到着し、26分の乗り換え時間の間に駅取材する。
下関は2005年3月6日に同じく青春18きっぷで日本最南端を目指す旅をした時、
その2日目に本州から九州に渡る時にこの駅を利用、その時に駅取材していた。
下関駅は三角屋根が特徴的で、2005年に訪問した時に駅舎取材していた。
※2005年3月6日訪問時の撮影画像
しかしこの翌年、下関駅放火事件により消失してしまった。
下関駅放火事件は2006年1月7日午前1時50分頃に無職の男性が下関駅に放火し、
東口の三角屋根を含む駅舎が全焼した事件で、
犯人は過去にも放火未遂事件を起こしており、
生活保護を受けられなかったことで刑務所に戻りたいといのが動機だとされている。
高架上のホームや線路、架線には被害はなかったものの、
復旧までに2日間の運休を余儀なくされ、また駅舎の損失も5億円とされ、
犯人の男性は懲役10年の実刑が言い渡された。
復旧後は仮設の駅舎が使われていたが、2014年3月に駅ビルが完成、
新駅舎として供用が開始された。
今回は追加の駅取材として26分の乗り換え時間でこれを取材することにした。
下関駅の三角屋根はシンボル的なものだが、駅ビルにもその面影がデザインされている。
下関駅の追加取材してから再入場し、ここからいよいよ山陰本線の旅が始まる。
予定通り13:01下関始発小串行きの山陰本線に乗り込む。
山陰本線は正確には京都から幡生までの区間だが、運行上は下関を発着したダイヤとなっており、
下関から幡生までは山陽本線を走り、幡生から山陰本線に分岐する線形になっている。
山陰本線は一部電化区間もあるが、ほとんどは非電化区間であり、
下関から朱色4号の国鉄標準色を纏ったキハ47形2両編成が充当されていた。
下関を定時13:01に発車した気動車は幡生で山陽本線下りと接続するため、4分停車する。
しかし山陽本線の遅れはまだ続いていたみたいで、
幡生では4分停車の予定が更に6分遅れ、10分の停車になってしまった。
それでも次の川棚温泉では42分の乗り換え時間があり、
ここでの6分の遅れは十分に吸収できる。
13:01発の列車は小串行きだがひとつ手前の川棚温泉で下車して駅取材する。
ここでの下車はもともと「元祖瓦そば・たかせ」に行くために下車することにしていたが、
予定が変更してここで昼食を喰うことがなくなってしまったため、
結果として駅取材だけして少しあたりを散策して14:25の長門市行きに乗り込む。