林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

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明知鉄道と長良川鉄道の旅7.

2018-04-03 | 鉄道・旅行

 7.明知鉄道の完乗と突然の雪

明知鉄道は明知線を運営する第三セクター鉄道である。
明知線は静岡県掛川から愛知県大野、静岡県浦川、愛知県武節を経て、
岐阜県恵那に至る鉄道として計画された遠美線の一部として、
1933年5月24日に大井(現・恵那)から阿木までが部分開業、
1934年1月26日に岩村まで延伸、6月24日に明知(現・明智)まで延伸して全通した。
1981年9月18日に 第1次廃止対象特定地方交通線として廃止承認され、
それを受けて岐阜県や地元自治体が中心となり明知鉄道が設立、
1985年11月16日に国鉄明知線が廃止され、明知鉄道に転換された。

恵那での乗り換え時間は12分で、その間に改札の外には出ず、
JR中央本線と明知鉄道の中間改札から乗り換え、
窓口で明知鉄道・一日フリー切符を購入する。

 

価格は1,380円で明知鉄道全線が1日乗り放題になる。
硬券切符の形状をしており、明知鉄道の社章がデザインされている。
窓口で鋏を入れてもらい、ホームに行く。
既に13:40発の列車は入線しており、乗り込むと思った以上に混雑していた。
座席は既に埋まっており、立ち客もたくさんいてまるで通勤時間帯の車内のようだ。
運転手の車内アナウンスで分かったのだが、
クラブツーリズムの客が40人乗っているとのこと。
その多くが中国語を話していて、ここが日本なのかどうか分からない程だった。
団体客は途中の極楽で降りていった。
極楽はかつてこの地に極楽寺があったために名付けられたが、
駅自体は2008年に出来た新しい駅である。
特に目立つ観光スポットもない無人駅に何で降りていったのだろう。
駅前には大型観光バスが駐まっていたので、ここから直ぐにバス移動なのだろうか。
必要だから明知鉄道に乗ったというのではなく、
物珍しい地方の気動車というものに乗ってみたいということだったのだろう。
ここで40人の乗客が折りねと車内はガラガラになった。
これが本来の明知鉄道の姿なのだろう。
終点の明知まで行くとチラチラと雪が舞い始めていた。
明知での乗り換え時間は44分で、その間に駅取材をする。
駅前には「明智光秀公ゆかりの地」の石碑が建っている。

 

明智光秀が幼少時代を過ごしたとされる明知城があったとされるが、
1615年の一国一城令により廃城とされ、現存していない。
明智駅からは徒歩約20分の距離にあるようである。
続いて駅に併設されている車両基地に留置されている車両を撮影する。
側線にはアケチ6形が留置されていた。

 

アケチ6形はアケチ1形の増備車で車内がロングシートになった以外は同型である。
新型車両アケチ100形導入に伴って2017年3月に運用を終了した。
まだ正式に廃車されていないが何れは廃車解体されてしまうだろう。
また明智駅の車両基地には蒸気機関車C12形244号機も留置されているはずだが、
外から見える範囲に見受けられず、屋内に大事にしまわれているのだろう。
ここから再び恵那まで戻るために早めに15:14に乗り込んだが、
車内で発車を待っていると突然雪が本降りになっていた。

コメント
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