9.旧美濃駅の保存車両と野口五郎
ホテルをチェックアウトして荷物をコインロッカーに預け、
美濃太田駅の長良川鉄道のホームに降りていく。
南口からJR東海が2面4線のホームが設置されているが、
長良川鉄道は4番線の北側に単独ホームがあり、
階段を降りたところに有人改札がある。
ここで長良川鉄道1日フリーきっぷ2,700円を購入する。
既に長良川鉄道越美南線の気動車は入線しており、まさかのナガラ303だった。
この車両は2012年5月にJRホームから車両取材済みだった。
08:58美濃太田発のこの列車で35分かけて美濃市まで行く。
ここで下車して次の「普通ゆら~り眺めて清流列車1号」までの55分の間、
近くの名鉄美濃町線旧美濃駅を訪問する。
まずは駅取材してから徒歩で約5分の距離に名鉄美濃町線の終着駅美濃駅がある。
1999年3月31日をもって美濃町線が廃止され、その終着駅の美濃駅が保存された。
駅舎は2005年に国の登録有形文化財に指定された。
駅舎だけではなくホームとそれに接する線路も残され、3両が静態保存、
1両のカットボディがホーム上に設置されている。
行き先表示が「美濃」のモ510形512号、「徹明町」のモ600形601号、
カットボディでホーム上に設置されているモ870形876号。
路面電車タイプのモ590形593号も「徹明町」の行き先表示になっていが、
駅舎側は「関」になっていた。
さらに保存車両は車内には入れるようになっていたが、座席は撤去されていた。
運転席も直接見ることができるようになっている。
車両を十分に取材してから駅舎に戻り、少し中を見学する。
駅舎の改札口の上には営業していた当時の時刻表も残されている。
さらに駅舎の一角には野口五郎コーナーがあった。
美濃は歌手の野口五郎さんの出身地だそうで、
地元出身を応援するためにタレントを応援しようということなのだろう。
ポスターにレコード、さらには「私鉄沿線」の歌詞も提示されていた。
この楽曲の作詞は山路路夫氏で美濃町線をイメージしたとは思えないのだが・・・。
ここを十分に美濃市駅に戻り、10:28着の「普通ゆら~り眺めて清流列車1号」の到着を待つ。