12.武庫川の乗り換えと武庫川団地前の保存車両
尼崎センタープール前で駅取材して、
10:23の下りで隣の武庫川まで行く。
ここは以前に訪問済みなので駅取材はせず、
武庫川線に乗り換える。
本線と武庫川線の間には中間改札が設置されている。
武庫川線は本線とT字で敷設されている支線で、
本線からの直通運転はないが、
武庫川団地前方面の逆側に2本の留置線があって、
また本線への連絡線も設置されている。
本線の武庫川駅は1905年4月12日に、
三宮から出入橋(現・廃止)の区間が開通するとのと同時に開業した。
武庫川線は戦時中の1943年11月21日に武庫川から洲先が開業、
1944年8月17日には武庫川から武庫大橋までが開業した。
武庫川線は軍需工場、川西航空機(現・新明和工業)などへの従業員の通勤路線として、
軍の要請によって建設された路線である。
戦後の1984年4月3日に武庫川団地前まで延伸された。
武庫川線には2009年8月23日に初めて訪問した。
この時はまだ7861・7961形が充当されていた。
2022年5月4日に再訪して、新たに投入された、
5500形武庫川線ラッピング車両を取材していた。
種車の4両編成を2両編成化、ワンマン運転改造されていた。
阪神タイガース関連のラッピングが施され、
タイガース号/5513+5913
甲子園号/5914+5514
TORACO号/5511+5911
トラッキー号/5912+5512
となっていて、2022年5月4日再訪時には、
5511+5911「TORACO号」を取材していた。
別のラッピング車両を取材したいと思って訪問した。
今回は5914+5514「甲子園号」が充当されていた。
同じ車両が充当されている可能性もあったが、
別の車両が充当されていて良かった。
2022年5月4日は車両取材だけしてそのまま本線に戻ったが、
この訪問のあとに7890-7990形7890が、
武庫川団地で静態保存されているのを知り、
今回は武庫川団地前まで行くことにした。
ホームには、阪神タイガースの捕手の梅野隆太郎選手、
岩崎優投手、そして岡田彰布監督の等身大パネルが設置されていた。
改札を出て事前に調べてプリントアウトした地図を頼りに、
武庫川団地コミュニティスペースに向かった。
複合商業施設のメルカードむこがわに行き、
2階に上がって小曽根線を渡る陸橋を通過、
静態保存されていた赤胴車のある広場に行く。
保存されていた赤胴車は、
7890-7990形7890で、
以下のような説明書きが掲示されていた。
阪神7890形について
この7890形7890号は本線にて
特急・急行系車両として活躍してきた
3801-3901形の一部を改造し、
2両編成1編成の武庫川線車両
7990-7890形となった1両です。
車両の外板塗色は、「赤胴車」と呼ばれる
阪神電車の伝統カラーが採用されています。
「赤胴車」とは、上半部がクリーム色、
下半部がバーミリオン(赤色系の塗料名)の
ツートンカラーに塗り分けられていることから、
当時の人気漫画「赤同鈴之助」にちなんで
当時の愛好家の方々から親しみを込めて
名付けられた愛称です。
1986年のデビューから約34年にわたり
武庫川線専用車両として活躍し、
2020年6月に実施された車両更新により
鉄道ファンに惜しまれながら引退を迎えました。
この保存車両を十分に取材し、
帰りにメルカードむこがわの中にあった、
「HIGAWARI KITCHEN MUKOGAWA」で、
昼食としてキーマカレーを喰い、武庫川団地前まで戻る。
このあとは駅取材に注力していく。