林檎乃「とほほ・・・。」ブログ

林檎乃麗の「とほほ・・・。」な日常を綴っています。 

難波「自由軒」

2024-01-30 | 飲食店

2023年のゴールデンウィークに1泊2日で、
大阪メトロの完乗と阪急阪神1dayパスを使い、
駅取材と静態保存車両の取材を計画した。
そのあと観光需要の回復などを考慮して、
ゴールデンウィーク中の旅行を回避、
5月7日日曜日からの1泊2日に予定を移植した。
しかし予定の直前に家庭の事情で中止せざるを得ない事態になった。
ホテルをキャンセルし、新幹線の切符も払い戻しをした。

事態が落ち着いた約1ヶ月後、
大阪メトロの乗り潰しを日帰りで決行することにした。
駅取材や静態車両取材は徒歩移動で外を歩く距離も長く、
また雨の影響で取材できない可能性も高いが、
大阪メトロの乗り潰しなら基本的には地下鉄なので、
天気による影響を受けにくい。
大阪メトロの取材と組み合わせ、
阪堺電軌電停の車両取材も計画していたが、
最悪の場合、これは中止にしてもいい。

そこで6月11日日曜日にこの計画を遂行することにした。
えきねっとで往復の新幹線の切符を購入した。
梅雨時でやはり天気は雨になっていたが、
それでも予定通り決行した。

当初の予定では新大阪から天王寺に移動、
この時に御堂筋線ではなく、東梅田から谷町線を使用することによって、
谷町線の乗り潰しを完了させ、阪堺電軌の車両取材し、
長堀鶴見緑地線を乗り潰して再び阪堺電軌の車両取材をする。
この時の昼食は玉造の洋食店を計画していた。

しかし旅行に行く数日前にネットで、
自由軒の名物カレーのレトルト商品の広告を見かけた。
何となく名前は聞いたことはあるものの、“自由軒”に付いては詳しく知らなかった。
そこでネットで調べてみることにした。
「自由軒」の公式ホームページによると、1910年(明治43年)に、

 大阪では初めての西洋料理店、「自由軒 本店」が大阪難波にて創業。
 自由民権運動が起きていた時代背景の中、
 創業者の吉田四一は新しい風を感じられる「自由」という言葉を店名に冠しました。

と書かれていた。
100年以上の歴史のある洋食店だった。
また“名物カレー”に付いては、

 当時人気メニューだったカレーライスを、
 炊飯器といった設備がない状況下ながら「お客様に熱々のカレーを食べていただきたい」という想いから、
 ご飯とカレーを混ぜた「名物カレー」を考案。たちまち人気メニューとなりました。

と書かれていた。
現在は難波本店と天保店があり、難波本店は、
「地下鉄各線なんば駅 11番出口より徒歩2分」と書かれていた。

そこで玉造の洋食店の訪問はやめ、ここで昼食を喰うことにした。
今回の計画は行きと帰りの新幹線の時間は決まっているものの、
途中の予定については谷町線の東梅田から天満橋の区間、
長堀鶴見緑地線の全区間の乗り潰し以外は固定した予定はなく、
時間も細かく決めていない。
当日の現場判断で阪堺電軌の車両取材に関しても、
計画の段階では上町線天王寺駅前電停を考えていたが、
実際は恵美須町電停で取材した。
この判断は正しく、事前に調べ切れていなかったが、
恵美須町電停は移転リニューアルしていたのだ。
ここでの取材を早めに切り上げて、10:30a.m.には店の前に到着した。

開店は11:00a.m.だが、30分前には既に並んでいる人がいた。
30分前から並ぶ気にはなれず、道を挟んだ反対側にあった、
ビックカメラ・なんば店で買い物して、15分前に並んだ。

この時には既に外に行列が長く出来ていた。

店の前には食品サンプルがあり、洋食店でよく見るメニューが並んでいた。
その中には名物カレーもあり、並800円、大980円とあった。

更に写真入りの案内板にはセットメニューも紹介されていた。
案内されていた開店は11:00a.m.だが、早めに入店が始まった。
ここは店員が人数を確認し、先にテーブルに着席させていく。
ひとり客はひとつのテーブルに集められた。
入店して着席した順番にオーダーを確認していく。
注文は名物カレーの並にした。
先に着席した順に料理が提供されていく。

テーブルの上には「大阪名物・織田作好みの名物カレーのお召し上がり方」が置かれている。
そこには、

 お好みでソースをかけて
 玉子とご飯をよくかき混ぜてお召し上がり下さい

と書かれていた。
ん?、「“織田作好み”って・・・」。
この時は意味が分からなかったが、
家に戻って「自由軒」のホームページで確認してみると、
1939年(昭和14年)~1940年(昭和15年)、

 この頃から、稀代の小説家・織田作之助が当店へ通い始めるようになりました。
 後に発表される「夫婦善哉」の構想を練るためです。
 その際、二代目の店主・吉田四郎はサインと写真をいただき、
 それは現在でも自由軒本店に飾られています。
 
と書かれていた。
「夫婦善哉」を書いた作家・織田作之助のことだったのか。

早めに入店できて、最初のグループに入れたことで、
11:10p.m.過ぎには料理が提供された。
作り込まれたカレーがご飯と混ぜられ、上に生玉子が載っている。
これを崩してカレーとまぜながら食べるのだ。
ドライカレーのようだが、全く別の料理である。

変わり種の美味しいカレーを堪能し、支払いをして外に出た。
行列は更に長くなっていた。
早めに来店してよかった。
この行列だったら並ぶのを断念していたかもしれない。

 ※引用・参考:自由軒公式ホームページ https://www.jiyuken.co.jp/


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