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ワクチン接種というものは

2013-06-14 22:49:25 | つぶやき&ぼやき
「子宮頸がんワクチンの接種の勧奨を差し控える」と、厚生労働省の発表があった。
重篤な副作用の症例が十数件でたためと思われる。

ワクチン接種は、100パーセント安全といいがたいと今ではよく知られている。
しかし、その副作用を鑑みても接種した場合があるから問題なのだ。

現在、風疹による妊婦とその胎児への危険が世間を脅かしている。
この場合は、法律の変わり目によりワクチン接種が行き渡らなかったらしいのだが、まさにこの時に接種しなかった人たちが今困った状況に置かれている。
近年では、日本脳炎の予防接種で重篤な副作用の症例が出たために、安全性に問題があるとして一時期その予防接種が中断されていた。
それが再会されたのは去年だったように思うが、風土的リスクを見れば再会も止む終えまい。

自治体の裁量によって、ワクチン接種の費用負担が異なり、幼児期に接種するのが好ましいワクチンはかなりあり、子供を持つ豊かでない親達の悩みの種になっている。
ワクチン接種の案内は、親心を不安に刺激するのに、費用がかさむ。
また、時折ニュースで聞く副作用を心配する気持ちもあって、ワクチン接種をすべきかそうでないか悩ましい限りだ。
理想では、未来を担う子供のワクチン接種の費用は国が負担すべきだろう。
そこから、ワクチンを接種するか否か、メリットとデメリット、その副作用のリスクを開示し、親達も熟知できるような機会を与え、判断が難しいとしても、基本現行もそうなのだが選択制が好ましい。

しかし、今回の子宮頸がんワクチンは、やにわに接種が叫ばれたかと思う間もなくに公費負担で受けられるようになってしまった。
諸外国で早くからワクチン接種の傾向があったにしても、いささか早まりすぎではないかと感じた。
印象からするに、公費でワクチン接種が出来るということは、それなりの権威と強制力を備えることだと思うのだ。
それに加え、無料だから、安く出来るからと、安易な接種に向かわせる効果もある。
啓蒙するならば、よいところばかりを提示しないで、全てをつまびらかにしてやってもらいたい。
そして、接種を受けようとする側も、慎重に考え覚悟を持って受けて欲しいと思うのだ。

それにしても、ワクチンを接種するということは実に厄介であることよ。