rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

海霧が立ち昇る海岸線

2013-06-05 22:52:20 | 旅先から

海霧が立ち昇る海岸線 5/6/2013



磯の波打ち際 5/6/2013


今日もまた、ぐんぐんと気温の上昇する梅雨の晴れ間だった。
画材を買いに海岸線を車は走る。
右手に見える海から濃い霧が、押し寄せてくるのがわかる。
それが、どこまでも続き、さらに海霧の濃さが増してゆく。
そして、海霧を運ぶ海風は、水分を多く含みしっとりと冷たい。

買い物を終え、海を眺めようと海岸に車を止めた。
そこは、お気に入りの場所。
引き潮の時には、潮溜まりの生き物を探しに行く磯浜だ。
今日の昼頃は、満ち潮で、磯の楽しみはお預けとなったが、海水に浸された石ころの広がる磯の風景もまたよいものだ。
波消しのテトラポットは無粋かもしれないが、遠の昔から日本の海岸の住人になっているから強い違和感はない。
しかし、そのテトラポットの隙間には、波で運ばれてきた漂着物や、コンビニのビニール袋に入れられた弁当の空などがたくさん詰まっていて、悪臭と見苦しさを放っている。
テトラポットを動かさない限りには、このゴミどもを取り除くことは不可能だ。
もはや、テトラポットも漂着物や投棄ゴミ全てひっくるめて、日本の海岸を形作っているとしか言いようがないようだ。
もしかしたら、今日のこの濃い海霧は、これらの美観を損ねる諸々を覆い隠そうとして神が遣わしたものかもしれない。
海を見ながら腹を満たし心のストレスを洗い流しても、消えない汚物は持ち帰って処分しよう。
海にそこまで面倒をかけてはならないし、ゴミを投棄する心の不浄は海でも洗い流すことはできないといわれてしまうだろうよ。