rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

ねことハトのアイドル争奪戦

2013-11-27 14:13:09 | 生き物たち
我が家に棲みついた野ばとが、手からエサを食べるようになった。
ハトはおなかが空くと、人の後をストーキングする。
近頃は、エサ置き場を覚えたのか、ねこと同じく人を誘導すらする。
今日などは、ピーナツを5粒エサの蓋に入れて手のひらにのせると、待ってましたとばかりにハトはちょこちょこやってきてピーナツを素早く啄ばんだ。
まだもの欲しそうに蓋を眺めていると思ったら、私の小指をちょんと啄ばんだのだ。
いやはや驚いた、警戒心の低いおっとりしたタイプのハトだと思っていたけれど、天然系ハトだった。
前に来ていたハトは歩き方からして気ぜわしく、強気のハトだと思っていた。
そのハトは、煎り大豆とピーナツの違いを知っていて、香ばしく栄養価の高いピーナツだけを選って食べるのだ。
ハトも性格様々、そしてけっこうやるものである。

近頃、我が家のねこがねこらしく「にゃぁ」と鳴く話をした。
エサを欲しいときの効果的誘導作戦と思っていたのだが、本当はより切羽詰った意図によるものだった。
それは、自分のアイドルとしての座が、ハトの出現によって脅かされていると感じてのことらしい。
ハトに話しかけていると、どこからともなく現れるねこ。
頻繁に家の玄関内に上がりこみ、可愛らしさを全開に「にゃあ~ん」と愛想を振りまいたりもする。
そしてやたらと甘えたがるのだ。
最近敬遠していた小さい人にも甘えていくのだから、相当必死な様子とみえる。
今まで、そんな感情を抱いたことのない安穏としたアイドルの座に君臨していたねこにとって、ハトの出現は青天の霹靂だったのだ。
だから、ねこに心配しなくても大丈夫だよと、優しく声をかけた。
それでも、ねこの悩みの種は消えない。
悠々と我が家の敷地一杯歩き回っているハトの姿を、ねこは眠った振りの目の端で捉えては、心中穏やかでないだろう。

私としては、ねこがいじけてしまわないよう、普段より多めの愛情を注ごうと思うのだ。