rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

気高きクマバチ宙に飛ぶ

2014-04-27 22:34:36 | 生き物たち
青空を背景に、クマバチが悠然と宙に浮かんでいる。
玄関脇にあるグミの木の花の蜜を目当てに、多くのクマバチが群がっているのだ。
ブーンと大きな羽音を唸らせ、丸く黒いお尻をテカテカと光らせてホバリングしている姿は、この時期恒例の光景。
花の蜜を集めに来るメスを待ち構えるオスなのだろう、時々大きめの体のクマバチに近寄ってはモーションをかけているようだ。
基本単独で営巣するクマバチは、花の蜜だけを食する草食系で、体の大きさとは音と真逆のおとなしい性質。
子孫を守るためメスだけ針を持ち、巣やその身を脅かされた時のみ攻撃するという。
ハチは集団で営巣する社会性昆虫だけれど、クマバチのそれは単独営巣でありながら同じ枯れ木などに複数個体が営巣する中間的社会性を持ち合わせるらしく、程よい距離感を保った個人主義のようで、憧れる社会性生物だ。
がちがちのシステム、ヒエラルキーが存在する世界に嫌悪感を抱く自分は、隠者のような暮らしができる幸運者。
理想としては、クマバチのように孤高を持して生きていきたいのだが。