rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

白銀の世界と桜

2014-04-07 23:01:33 | 植物たち

桜と一面の霜 7/4/2014


白く輝く大地 7/4/2014


耐え抜いた桜 7/4/2014

朝、窓の外が眩しいくらいに明るい。
窓を開けると、ほぼ氷といった具合に霜が大地を覆い、朝日があたってきらきら輝く。
そういえば、昨夜雨戸を閉めていても窓側から冷気が押してくるのを感じたのだ。

昨年も、遅くに強い霜が降りたときがあったが、確か八重桜が咲いていたときだったように記憶する。
そのおかげで、畑に撒かれたジャガイモの新芽が凍死してしまい、ジャガイモの生育に悪影響を及ぼして、中身が空洞になったり腐りが入ったりと困ってしまったのだった。
まだジャガイモは発芽していないけれど、どうなることか心配だ。

家の周りにある今年の桜は、どれも皆よく花を咲かせ、毎日のように襲い来る冷たい嵐、昨日の雹、今朝の霜、よくぞ耐え抜いてくれている。
明日の入学式は、桜の花吹雪のなか執り行われるだろう。
中くらいの人と小さい人、新たな門出を祝うには素晴しい演出となるに違いない。



桜の根性 6/4/2014


日本の春 6/4/2014


椿に憧れて

2014-04-07 11:18:55 | 植物たち

椿の壁 5/4/2014

我が家には、たくさんの椿が敷地のいたるところに植えられている。
花の種類もさまざまで、どれも大きく育ち見事な花を春に咲かせる。
かつては椿の小道としてこのブログの始めごろ文章にしたことがあるけれど、いまでは椿の壁にまで成長した。

昨日、義母が椿の蕾を取って子供の頃に遊んだ様子を再現してくれた。
もう少しで開くやや固めの蕾の花びらを一枚ずつやさしくめくっては口に含み反対側に反らせ丸めるのだ。
義母の幼い頃、椿はどの家にもあるものではなかった。
「でいじんどん(大臣殿)」の庭ぐらいにしかない椿は、富める者の象徴のような花で、こどもたちにとって恐れ多く憧れの花だった。
その椿の蕾で遊べることは滅多にない特別な遊びとして、義母の心に大切にしまわれていたのだ。
高度経済成長で一億総中流時代が訪れ、家庭を持った義母たちは庭に憧れの椿を植えたのだろうと想像する。
花が咲き種がこぼれ芽がでた苗木を、庭のそこかしこに植えて大きくなったのが今の椿の壁、または椿の大木だ。

おそらくとても幸せな時代をおくれた世代といえる義母たちは、椿の花を見るたびに甘いノスタルジーに浸るのだろう。