rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

貝は小さいのがすき

2016-10-16 22:31:42 | 食べ物たち
ハマグリをいただいた。
ハマグリがたっぷりと敷き詰められた水槽から好きなだけ取っていいといわれたので、小ぶりなところをざっくりとビニールに入れる。
すると、もっと持って行きなさいとばかりにざくざくと追加されて、おそらく1キログラムくらいはあったのではないかと思う。
きれいに砂を吐かせてあるから、そのまま調理できるとのことで、さっそく夕食にいただくことにした。
ハマグリの酒蒸し、ハマグリの味噌汁。
活きのいいハマグリは、本当に美味しい。
貝の大きさいっぱいに詰まったぷりりと弾力のある身から上品な旨味がにじみ出て、その酒蒸しの絶品なことといったなら、ネギなどの薬味など出る幕はない。
ハマグリと日本酒、ちょっとだけの塩、それだけでいい。
ハマグリの味噌汁も言わずもがな、白麹味噌を少なめに入れるだけで、完璧な美味しさになった。
貝類が苦手な子供たちにも、この汁だけは味わっておかなくてはもったいないと出したなら、半信半疑で飲んだところその隙のない美味しさに打たれたようだった。
その実、私も貝はあまり得意ではない。
むしろ苦手といっていい。
けれども、小ぶりな蜆やアサリなら、その出汁も身も美味しく食べることが出来る。
だから、貝は小さいのが好ましい。
もちろん、ハマグリだってそうだ。
手のひらにずしりとくるほどの大きな物は、どうにもいけない。
アサリより甘くて濃厚なハマグリの、本当に美味しい物を味わえて、今日はなんと幸せだったのだろう。
しかも、家族みんなで共有できたからなおさら思い出になるハマグリなのであった。