rock_et_nothing

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勘違いの経済システム

2018-06-10 22:48:21 | つぶやき&ぼやき
日本に、都合のいい労働移民が急速に増えている。
急場しのぎの労働力確保なんて、美味しいとこ取りなんてできると思っているのだろうか?
労働力をもたらすのは、壊れたなら替えのきく道具じゃないんだ、人なんだよ、人生を請け負わなくちゃならないんだ。
時代の流れに乗ろうとして、限界集落一歩手前の町の会社経営者も、安くこき使えると勘違いして労働移民を気軽に受け入れようとしている。
最低賃金ぎりぎりで効率重視にめいいっぱい使っている従業員をなおも削ろうとし、軽んじ、利益を追求するのは、もはや悪としか言いようのない今の状況だ。
どれだけ我慢比べ、忍耐を強いるのだろうか。
何とか地味な努力を続けることはできても、ちょっとでも自分に自信がなく、得意なことが見つからないでいる若者が、未来に夢など持ちようがないではないか。
資格を取ったり、手に職を持てても、それで生計を立てるのさえ難しい時代。
生きるためにする仕事が、生きがいとなる人は、そう多くない。
しかし、生きがいを持てなくても、我慢して従事さえすれば、ささやかな楽しみを得られ生活できる収入があるなら、人はそこそこ幸せに生きていけるはず。
そうなれば、安定し安全な社会に近づけるだろう。
今は、それとは逆行している。
富める者、人の上に立つ者は、その地位を固定化するために策を弄したり、己が利益のために他者を必要以上に搾取してはならないし、ひいては自分の首を絞める悪循環を生んではならない。
貧者、力無き者は、弱者の立場を悪用して無理な要求を通そうとしたり、怠惰であってはならない。
相手を思いやり、少しずつ譲り合って、自分にできることをきちんと成す努力を惜しまないようにしたい。
これから急増するだろう労働移民の処遇が、不当であってならないけれど、地域住民との文化的相違による衝突は避けられないだろう。
来る側、受け入れる側、双方の覚悟が問われる。
はてさて、諸外国の移民の歴史を鑑みて、あらましの予想はできそうなものだが。