Robert Delaunay ”Totum Revolutum”
Robert Delaunay ”Rythme”
20世紀前半、フランスの抽象画家として活躍したロベール・ドローネーとソニア・ドローネー。
円を同心円的に分割して鮮やかな色彩で構成したものが、特に印象強い。
「渦」が好きな自分にとって、彼らは「渦の人」として時折脳内に浮上してくる。
初めて彼らの絵を目にしたときは、その幾何学的構成と派手な色分割が、モダンな時代の亡霊として、いささか古臭いと思ったのだ。
しかし、今もこうして忘れないでいるということからすると、「渦」で引っかかっているにせよ魅力があるということになる。
今では、彼らの絵に楽しさを感じて、一枚あってもいいかなとさえ思うのだ。
絵を作るには、感情や思いつきに任せた楽しさだけではなくて、試行錯誤様々な苦労が伴うけれど、それをみじんにも感じさせないのが良い絵の条件であると考えている。
どうだろう、ここに挙げた絵には良い絵の条件を満たす表情があると思わないか。
そうだ、この絵たちからウキウキとして口笛を吹きたくなるような、底抜けの明るさ楽しさが発せられているのだ。
Sonia Delaunay ”Market at Minho”
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