Study for homage to the square:WAIT 1967
ただ暖色のグラデーションという安直さで、何もアルバースの意図であるはずもない、それはこのぎらつく灼熱の太陽と溜まりきった暑い空気のせいだ。
倦んだ脳みそから湧きあがったイメージが、アルバースを呼び起こした。
けれども、それは一見同系統のものと思われて、実は真逆の効果を持つ、冷静な赤や黄色、オレンジ色なのだ。
ドイツ出身のアルバースは、バウハウスに学び教鞭をとった、バウハウスを体現しているアーティストの一人。
バウハウスは、美術や建築などに合理主義的・機能主義的理念に重きを置く学校でもあり、流れともいえる。
だから、アルバースの芸術からは、あからさまなパッションは感じられない。
時には、そのような芸術もよいものだ。
程よく冷えている心地よさ。
さあ、この灼熱無間地獄へこの絵を対峙させよう。
ブルーよりもいい感じがしないだろうか?
Study for homage to the square:Starting
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