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2024年11月12日 おうし座北流星群

2024-11-12 09:18:58 | 空・雲・星・太陽たち
昨日の夕方の光は、淡い桜色から薄紫色を帯びて、景色をくまなく包み込んでいた。
今様の表現ならば、「エモい」というのだろう。
私は、薄暮手前からのこの時間帯の光がとても気に入っている。
夕焼けの光もギラつきがなく、草木のトーンを落とした葉の色にうまく馴染んでいた。
いつかはこの色合いを自分で再現してみたい気持ちがあり、どのように画面に定着しようかと、頭の中でシミュレーションをする。
また、その色合いで描いた画家たちの作品を思い浮かべ、それとは違う表現を模索してみる。
そして、車を走らせながら、今夜の空の具合を推し測った。
おうし座北流星群の極大期が、明日にかけてあるからだ。
日付が変わるころまでは月明かりが強そうなので、運よく夜半過ぎに目覚めたら、暖かくして空を見てみようと決めた。
諦めの悪い私は、ひとまず寝る前の23時ごろ、ベランダに出て15分ほど空を見上げる。
オリオン座や木星が目立つ夜空には、飛行機の点滅する灯りが行き交っている。
月明かりで影ができるほどなので、かすかな光の流れ星は、認識できないほどだ。
けれど、澄んだ夜空に瞬く星星を見るだけで、心が満たされていき、ひとまずの眠りにつくことができた。
ふと4時40分ごろに目が覚めた。
外は、イノシシたちが闊歩する時期なために、安全を取ってベランダで観察をする。
予測では、1時間に2個程度の流れ星ゆえに、簡単にお目にかかれないとは思いつつ、空に目を凝らす。
月明かりの影響はなくなっていたから、星がくっきりと見える。
長めること15分、南の空にすうっと一筋の光が流れ落ちた。
運よく流れ星を見ることができた。
今月の17日あたりは、しし座流星群があるというのだが、やはり月明かりが強そうなので観測条件としてはあまりいいといえない。
それでも私は、晴れているなら空を仰ぎ見るのだろう。
冬の空は、星が一番美しく輝きを見せてくれる時期だから。


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