「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」地中海に面したトルコ屈指のリゾート地アンタルヤ。
首都のアンカラから南南西、一年のうち300日以上晴天に恵まれる地中海気候の美しい街。
古代ローマの時代の遺跡もあり、古くから栄えていたことが窺える。
市中には、ヤシの木が生え、丸い屋根を頂いたモスクと四方の角にそびえるミナレットが、西欧ではない異国情緒を醸し出し、ここを特別な土地にしている。
海岸には、白い砂のビーチもあるが、海岸まで迫った岩山が織り成す海岸線は、メリハリのある景観を造る。
なかでも壮観なのは、地中海に直接流れ落ちる落差17メートルの大デュデン滝。
トルコの起伏に富んだ地形と、バリエーション豊かな景色が、ここにもよく現れている。
では、旅の楽しみグルメ。
”ピヤズ"は、白いんげん豆のサラダ。
茹でた白いんげんに、ゆで卵・トマトをのせ、ゴマのペースト・オリーブオイルをかけ、レモンを絞る。
ゴマのペーストを使ったものは、アンタルヤ風で、かき混ぜてから食べる。
”シシ・キョフテ”は、牛肉のミンチを串に付け、炭火でじっくり炙り焼きして、余分な脂を落とす。
さっぱりとしたこの串焼きとピヤズは、セットで食べるのがいいらしい。
”セルプメボレイ”は、薄くのばした生地でひき肉と西洋パセリを包みオーブンで焼いたもの。
生地が薄いほどパリパリの食感で美味しく、大きな薄皮餃子の印象。
しかし、近年、薄く生地をのばせる熟練職人が減ってきたと、労店主は嘆く。
トルコの代表的スイーツに、ランの根から抽出した成分を加えた伸びるアイスのドンドルマがある。
”ヤヌック・ドンドルマ”は、プロフィッテロール(チョコでコーティングしたシュークリーム)の上にドンドルマをドンと盛り、チョコレートを垂らしかけたもの。
なんと総重量1kgの大盛り、それを一人でも、または友人同士でシェアして食べても、その食べ方はいろいろ。
”ヤパック・タットルス”は、40kgの巨大かぼちゃで作るスイーツ。
かぼちゃを砂糖で甘く煮、それをオーブンで焼き、上にゴマと砕いた胡桃を散らしたもの。
素朴ながら、ゴマと胡桃の香ばしさで、とても優しい味わいだろう。
西洋と東洋のいいとこ取りなのだろう、とにかく日本人の味覚に合うトルコ料理。
美しい景色と共に、存分に楽しみたい。
アンタルヤの郊外に、キルキリ村がある。
ここは、絨毯の畑がある村。
村には、色とりどりの鮮やかな絨毯が敷き詰められ、天日にさらし絨毯の古さを人工的に作っているのだ。
トルコ絨毯は、古い物ほど重宝がられるから。
そのトルコ絨毯より古い歴史を持つ平織物に、キリムというのがある。
トルコ絨毯のように精緻で優雅さには劣るが、おもに幾何学的模様が織り成されたキリムは、素朴で暖かい庶民的風合いがある。
キリムも、使い込めば使い込むほどに、深い味わいをもつ素晴しい織物に間違いない。
トルコの花嫁衣裳の色は、鮮やかな色が好まれる。
人気の色は、花嫁に幸運をもたらすといわれる赤や紫。
結婚式前夜にドレスのお披露目をし、結婚パーティーのときそのドレスで踊り祝うのだという。
今では、あまりしなくなったという風習に、嫁のつける唐辛子モチーフの縁飾りのスカーフというのがある。
それは、お姑さんに対する不満や抗議の気持ちを表すパフォーマンス。
おそらく、目上の人に、面と向かって口答えができないという、トルコの習慣があるのだろう。
公に認められたささやかな抵抗方法。
ということは、お姑さんに、嫁の気持ちを察しなさいという、アジアンティックな考え方からきているのかと思うと、面白い。
この、唐辛子モチーフのスカーフは、手が込んでよくできていた。
”イーネオヤ・スカーフ”の一種なのか、細い糸を細い編み針で編んだレースの縁飾りのスカーフ、やはり今はその作り手が少なくなっているという。
伝統的で習得に忍耐と時間のかかる技の伝承は、どこでも危機に瀕しているのだな。
確かに美しい自然に恵まれたアンタルヤ。
昔から変わらずあるだろうその美しさは、何にも変えがたい尊いものだ。
カメラの引きで写したアンタルヤの海岸線に立ち並ぶ高級リゾートマンションとホテル群に、いささかドン引きしたのは隠せない。
美しいところに癒しを求めに行く人の気持ちを否定はできないけれど、もちろん自分も行きたいと思うけれども、砂糖に群がるアリのようで、美しい自然に対して後ろめたい気持ちが起きたのであった。
首都のアンカラから南南西、一年のうち300日以上晴天に恵まれる地中海気候の美しい街。
古代ローマの時代の遺跡もあり、古くから栄えていたことが窺える。
市中には、ヤシの木が生え、丸い屋根を頂いたモスクと四方の角にそびえるミナレットが、西欧ではない異国情緒を醸し出し、ここを特別な土地にしている。
海岸には、白い砂のビーチもあるが、海岸まで迫った岩山が織り成す海岸線は、メリハリのある景観を造る。
なかでも壮観なのは、地中海に直接流れ落ちる落差17メートルの大デュデン滝。
トルコの起伏に富んだ地形と、バリエーション豊かな景色が、ここにもよく現れている。
では、旅の楽しみグルメ。
”ピヤズ"は、白いんげん豆のサラダ。
茹でた白いんげんに、ゆで卵・トマトをのせ、ゴマのペースト・オリーブオイルをかけ、レモンを絞る。
ゴマのペーストを使ったものは、アンタルヤ風で、かき混ぜてから食べる。
”シシ・キョフテ”は、牛肉のミンチを串に付け、炭火でじっくり炙り焼きして、余分な脂を落とす。
さっぱりとしたこの串焼きとピヤズは、セットで食べるのがいいらしい。
”セルプメボレイ”は、薄くのばした生地でひき肉と西洋パセリを包みオーブンで焼いたもの。
生地が薄いほどパリパリの食感で美味しく、大きな薄皮餃子の印象。
しかし、近年、薄く生地をのばせる熟練職人が減ってきたと、労店主は嘆く。
トルコの代表的スイーツに、ランの根から抽出した成分を加えた伸びるアイスのドンドルマがある。
”ヤヌック・ドンドルマ”は、プロフィッテロール(チョコでコーティングしたシュークリーム)の上にドンドルマをドンと盛り、チョコレートを垂らしかけたもの。
なんと総重量1kgの大盛り、それを一人でも、または友人同士でシェアして食べても、その食べ方はいろいろ。
”ヤパック・タットルス”は、40kgの巨大かぼちゃで作るスイーツ。
かぼちゃを砂糖で甘く煮、それをオーブンで焼き、上にゴマと砕いた胡桃を散らしたもの。
素朴ながら、ゴマと胡桃の香ばしさで、とても優しい味わいだろう。
西洋と東洋のいいとこ取りなのだろう、とにかく日本人の味覚に合うトルコ料理。
美しい景色と共に、存分に楽しみたい。
アンタルヤの郊外に、キルキリ村がある。
ここは、絨毯の畑がある村。
村には、色とりどりの鮮やかな絨毯が敷き詰められ、天日にさらし絨毯の古さを人工的に作っているのだ。
トルコ絨毯は、古い物ほど重宝がられるから。
そのトルコ絨毯より古い歴史を持つ平織物に、キリムというのがある。
トルコ絨毯のように精緻で優雅さには劣るが、おもに幾何学的模様が織り成されたキリムは、素朴で暖かい庶民的風合いがある。
キリムも、使い込めば使い込むほどに、深い味わいをもつ素晴しい織物に間違いない。
トルコの花嫁衣裳の色は、鮮やかな色が好まれる。
人気の色は、花嫁に幸運をもたらすといわれる赤や紫。
結婚式前夜にドレスのお披露目をし、結婚パーティーのときそのドレスで踊り祝うのだという。
今では、あまりしなくなったという風習に、嫁のつける唐辛子モチーフの縁飾りのスカーフというのがある。
それは、お姑さんに対する不満や抗議の気持ちを表すパフォーマンス。
おそらく、目上の人に、面と向かって口答えができないという、トルコの習慣があるのだろう。
公に認められたささやかな抵抗方法。
ということは、お姑さんに、嫁の気持ちを察しなさいという、アジアンティックな考え方からきているのかと思うと、面白い。
この、唐辛子モチーフのスカーフは、手が込んでよくできていた。
”イーネオヤ・スカーフ”の一種なのか、細い糸を細い編み針で編んだレースの縁飾りのスカーフ、やはり今はその作り手が少なくなっているという。
伝統的で習得に忍耐と時間のかかる技の伝承は、どこでも危機に瀕しているのだな。
確かに美しい自然に恵まれたアンタルヤ。
昔から変わらずあるだろうその美しさは、何にも変えがたい尊いものだ。
カメラの引きで写したアンタルヤの海岸線に立ち並ぶ高級リゾートマンションとホテル群に、いささかドン引きしたのは隠せない。
美しいところに癒しを求めに行く人の気持ちを否定はできないけれど、もちろん自分も行きたいと思うけれども、砂糖に群がるアリのようで、美しい自然に対して後ろめたい気持ちが起きたのであった。
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