昨年の7月19日の落雷の影響で新しくなった我が家のエアコンは、とても調子よく役に立ってくれている。
そのエアコンのリモコンのデザインが、とてもいい。
液晶ディスプレーの下にある機能ボタンの配置だけではない、冷暖除湿の区別を付けやすくする色分けだけでもなく、実は日本語とデザインのマッチングが見事なところだ。
硬すぎず柔らかすぎないゴシック調のフォントは、液晶のデジタル数字との相性もよい。
白の本体に操作ボタンのつや消しシリコンを使い操作性を確保しながら、微妙なトーンの違いで差別化を図って、全体的な統一感を醸しだしている。
色分けの青・黄・赤にしてもハーフトーンを選ぶところも憎らしいほどのセンスを感じる。
そこへ馴染みやすく明度差を抑えたグレーのフォントが、全体を引き締めかつ決定的操作指示を与えて完成の極みへと導くのだ。
消灯した時には、白い操作ボタンが控えめな蛍光グリーンにぼうっと浮かび上がるところも抜けがない。
なにより気遣いを感じるのは、「エアコン」とリモコンの下側に明記されているところだろう。
たくさんのリモコンが存在する生活スタイルでは、どれがどのリモコンなのか迷う時がある。
リモコンの主な色は白か黒、シルバーの3色だからなおのこと。
そこを思いやってなのだろう、「エアコン」と控えめながらきちんと宣言している潔さに、デザインをした人たちの気概を感じずにはいられない。
時折家人と二人で、このリモコンを見ながらデザインのよさを褒め称えている。
このように、機能とデザインがマッチした製品に出会うと、心が満たされる。
生活を豊かにする要素に、日常的に役立つものたちのデザインは大きく関わっていると思うのだ。
その分野は、プロダクトデザインと言われている。
プロダクトデザイナーの皆さん、私たちの生活を彩り豊かにしてくださってありがとうございます。
これからも、このような出会いがあることを心待ちにしています。
ちなみに、このリモコンの本体のエアコン情報
東芝製エアコン RAS-2812T(W)
そのリモコン 型式RG10J5(B3H)/BGJ
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