rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

陽だまりの温もりを感じるギターの音色

2013-11-20 15:42:22 | 音楽たちークラシック

The Spanish Guitar in the Renaissance and Baroque,Moreno

ここ連日、穏やかに晴れ渡り、関東地方は小春日和に恵まれている。
今はもう太陽が西に傾き、あと1時間もなく日が暮れる。
日が翳るや否や、冬が威張りだして、途端に手足が冷えるのだ。
だから、陽だまりの温もりを感じられるギターの音色が聴きたくなる。
枯れ草色や蜂蜜色の砂岩でできた街にしっくりと鳴り響くギターの音。
もう心は、セゴビアやトレドの街を彷徨っている。
ギターの音楽が供ならば、枯れ草色の迷宮から抜け出せなくてもかまわない。
いつまでも壁に手を触れ石の記憶をたどりながら、歩き続けていたくなる。
宇宙の始まり、地球の歴史、地上に生きたものたちの足取り、繰り返される人の営み。
ときには驚き、涙を流し、笑うこともあるだろう。
一大叙事詩を読むかのような時の流れの傍観者となるのか。
このすばらしい音楽は、私に尽きない夢想の糧を与えてくれるのだ。



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