とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

不妊を乗り越えるために

2006年06月03日 | Weblog
不妊治療に臨んでいらっしゃる皆様、どうかご自分の心理を冷静に観察しながら、うまく乗りきっていかれて欲しいと存じます。


よくある一例をご紹介させて頂きます。
幼少期からほぼ順調に生きてこられたA子さん。
そのA子さんが結婚しました。
結婚してしばらくは、子供がいない新婚生活を満喫しようと、夫と共に考えました。
結婚と共に専業主婦になる気はなく、暫くは仕事と結婚生活を両立して、充実した日々を送っていました。
忙しいながらも、それは充実した毎日です。
毎年届く年賀状に、だんだんと子供の写真付きのものが増えました。
夫婦でよく話し合い、そろそろ子供をつくりたいという方向性になりました。
避妊しなければ子供はすぐに出来るものだと思っていたのですが、なかなか思ったようにはいきません。
数ヶ月たっても、なかなか妊娠の兆候はみられません。
そのうちに、「結婚して何年?子供はまだなの?」などと聞いてくるような人も出てきます。
妊娠に関する情報をインターネットや本にて集めたり、実践してみたりします。
それでもなかなか思うようにはいきません。
焦りが生じて、不妊治療を扱っている病院(またはクリニック)を訪れます。
不妊の原因が何なのかさえ分れば、そしてそれに対する対処をすれば、妊娠出来ると考えます。
不妊の検査が始まります。
経膣超音波検査ですとか、ホルモン検査ですとか、状況によっては排卵誘発剤を飲む状況ですとか、お注射ですとか、、、何でこんな思いをしてまで?そしていつまでこんな思いをすれば良いの?という疑問が溢れてきます。
生理がくる度に、落胆と悲しみに陥るような自分を感じます。

それに対して、”負のエネルギー”をもって臨んでいては、良くなるものも良くならないのだと、冷静にお考えになられて下さい。
常に、”正のエネルギー”を意識する事です。

では、どうしたら良いのか?
まずは、夫の協力です。
忙しい!を口癖にしているご主人様には、是非とも、このブログを読んで頂いて下さい。
不妊治療は、妻が頑張るものではなくて、夫と共に頑張って乗り越えていくものです。

そして、敏感になる部分(ご自分の心や身体の変調など)には敏感になり、鈍感になる部分(例えば「子供はまだ?」なんてデリカシーのない事を質問してくるような方に対してスルリとかわす事。そのような一言で、落ち込んだり悩んだりしてしまっては、ご自分の大切な時間と心を無駄にしてしまうという事です。そして、そのような言葉に対して「ひどいわ」などと感じない自分でいる事です。)は鈍感になって、ご自分にとってより良い方向に歩まれて欲しいと存じます。


本日の貼付写真は、薄緑色のカーネーションです。
カーネーションは、母の日に送られる花でもありますよね。
黄緑色のカーネーションはARTの世界かもしれませんけれども、生き生きと咲いているホンモノのカーネーションです。
カーネーションでもバラでも、最近はいろいろな色があって楽しいと感じます。

はるか昔の母の日・・・例えば幼稚園などの施設などにおいて、母親に送る人は”赤いカーネーション”で、母親以外に送る人は”白いカーネーション”だったという時期がありました。
それって、はるかにおかしい行為ですよね。
現代においては、どの方も憤慨してしまうような行為だと感じます。
それを考えると、現代というのは良くも悪くもセンシティブになっているのかもしれません。
どのようなものも、良い方向になっていくのが一番です。
ーby事務長ー
コメント
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