とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

子宮外妊娠についての続き

2006年06月14日 | Weblog
一昨日は、子宮外妊娠について書かせて頂きました。

本日は、その治療法について書かせて頂きます。
「なんで、私が子宮外妊娠なんかしなくちゃいけないの?」と負の方向にばかり考えてしまい、ご自分の未来を暗くしてしまってはいけません。
とにかく、前を向いて進んでいくしかありません。
文章にすると酷なようですが、嘆いてばかりいては前に進めないから・・・とにかく前に進んで欲しいから・・・敢えて、書いているのです。

子宮外妊娠の治療は、薬物による治療と外科的手術の二通りあります。

薬物治療には、MTXという抗ガン剤が用いられます。
この薬剤は、妊娠組織を消失させることが目的となります。
が、この薬剤は白血球・血小板の減少、貧血、脱毛、肝機能障害、嘔吐等がおきます。
副作用における問題点も他の抗ガン剤同様にあるからです。
ですので、あまり一般的に行われる方法ではありません。

外科的手術は、開腹手術・腹腔鏡下の手術の事をいいます。
開腹手術では、卵管摘除術・付属器摘出術・卵管形成術などを行う事をいいます。
殆どは、子宮外妊娠を起こした側の卵管を摘除する方法が取られるのが一般的です。
付属器摘出手術は、よほどのことがない限り行われることはありません。
卵巣との癒着がひどかったり卵巣に異常がある場合などに行われることがあります。
卵管形成術は、卵管を残すことができる場合に限ります。
卵管形成術を行って卵管を保存した場合、同部位で再度子宮外妊娠を起こす可能性が高くなることを承知しておく必要があります。

子宮外妊娠に限らず、流産もそうですし、子宮内膜症もそうですし、子宮筋腫もそうです・・・「なんで私が?なんで私だけが??」と思い込んでしまって不幸を嘆いていてはいけません。
とにかく前向きに対処して、明るく乗り越えていきましょう。
前向きに対処していけば、必ず、苦しんだ以上の幸せがやってきます。必ず!!
ーby事務長ー
コメント
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