とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

口コミ

2011年05月07日 | 不妊
口コミ情報は良くも悪くも・・・と感じる今日この頃です。
自分とあっていれば「あそこはとても良い!」となりますし、
自分とあっていなければ「あそこはとてもひどい!」となります。
”人の感情”というものは、そういうものだと思います・・・”理性ではなく感情”ですから・・・。

不妊治療に携わっていてつくづく感じるのは、
ご自分のメンタルケアというものを「不妊治療の医者」に求めてやってくる方々が、
最近とみに増えてきている・・・と。
「不妊治療の医者」がカウンセリングをしないと「あそこはメンタルケアが悪い」と、
平気で書き込みしてしまいます。

とある新聞に、
「今日の社会は、本来、医者の管轄でないことまで、
医者に判断を求めたがる」
「医療を過大評価する患者と、
過大評価を知りつつ誤解を解こうとしない医者との間で、
治療関係は欺瞞だらけの契約と化した」

注)欺瞞だらけの契約=社会的問題や家庭的問題までも医者に解決を委ね、
医者は医療以外のそれらにも応えないといけないという’えせ契約’

という内容を目にしました。

医者が行うべきは正しい医療判断であり、
確かな医療技術であり、患者さんが望む医療結果を出す事だと思っています。

不妊治療と仕事の両立問題、夫の無理解・非協力問題、跡取り絡みの嫁姑問題、
夫のドメスティックバイオレンス問題、不妊治療からくるうつ問題、、、など、
「不妊治療の医者」が長々と話を聞いて、患者さんが納得するまでカウンセリングするべきだと、
思い込んでおられる方もいらっしゃいます。

ある領域を超えたら、
それは、専門家である「心療内科医」や「精神科医」のたすけも必要になってくる事です。

上記にも書きましたが、現場の医者がするのは医療的背景をつかんだ医療指導であり、
医療的な問題の解決をし、そこで医療知識や医療技術を駆使して結果を出していく事です。

当院の場合、
患者さんの心のケアは、
不妊カウンセラーや体外受精コーディネーターが、徹底して受け取って参ります。

ですので、「不妊治療の医者」が、医療だけでなく’私の心のケア’までしてくれないと
許せない!!というのは、個々の環境などから形成されてきた受け取る側の問題だと
感じる今日この頃です。

心のケアを求められる方、どうぞご遠慮せずに、スタッフに仰って下さい。
当院は、専門のスタッフが常におりますから。

ーby事務長ー
コメント
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