

皆様、こんにちは。
朝は涼しく感じる日も増えてきましたね。
しかし、日中はまだまだ暑いこともありますので、
外出される際は熱中症にならないように対策を取られて下さいね。
今回のラボ便りでは、
体外受精・顕微授精を実施しても受精が起こらなかった際に考えられることについてお話します。
正常な受精の場合は、
精子が卵子の殻(透明帯)を突き破って卵子の中身(細胞質)に接着し、卵子を活性化する物質を出します。
そして、その物質によって刺激を受けた卵子は活性化し、受精をスタートします。
卵子の中に精子が入れずに受精が起こらなかった際に考えられる原因としては、以下のことが挙げられます。
・精子の異常
→運動性が悪かったり、構造の異常があった為に透明帯を突き破れなかった
・卵子の透明帯が厚い・硬化している
→女性の年齢が上がると、卵子の透明帯が厚くなり、硬化する可能性が高くなります。
そのことにより、卵子に精子が入りづらくなります。
卵子の中に精子が入らずに受精が起こらないということは、顕微授精で解消することが出来ます。
しかし、顕微授精を行っても受精が起こらないことがあります。
その場合の原因は、以下のことが考えられます。
・卵子が未熟だった
・卵子・精子の染色体異常があった
・卵子・精子に何らかの異常があり、卵子の活性化が起こらなかった
男女共にご年齢が上がると、受精は起こりにくくなります。
これは、卵子・精子共に染色体異常が増加し、
精子の運動性の低下や、卵子の透明帯の硬化などが起こりやすくなるからです。
体外受精・顕微授精も、早めに取り組んでいくことで妊娠の可能性は高くなります。
何かご不明な点がございましたら、スタッフまでお声がけ下さい。