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皆様、こんにちは。
11月も中旬を過ぎ、今年もいよいよあと1ヶ月半ですね!
不安定なお天気が続いていますが、体調を崩さぬようお気をつけ下さい。
今回のラボ便りでは、卵子の中身についてお話しします。
卵子(卵母細胞)の中身は、『核(染色体が入っているもの)』と『細胞質』です。
それらはタンパク質とリン脂質で出来た薄い細胞膜で覆われています。
これは、皮膚や内臓などの他の細胞と同じ構造です。
卵子は他の細胞とは異なり、
細胞膜の上から更に、透明帯という糖タンパク質で出来た殻のようなもので覆われて守られています。
細胞質には様々な機能と構造を持った小さな器官があり、これらを細胞小器官と呼びます。
主な細胞小器官に、以下のようなものがあります。
*滑面小胞体
受精時や細胞分裂時に必要なカルシウムイオンを蓄えています。
まれに、滑面小胞体の集合体が見られる卵子がありますが、
このような卵子は質が悪く、妊娠に至りにくいと言われています。
*ゴルジ体
タンパク質の合成をし、他の器官の形成や産生に関与しています。
卵子が成熟すると、これらの機能は不要となり、ゴルジ体は縮小します。
*ミトコンドリア
卵子内のエネルギーを産生・調節します。
ミトコンドリアは、加齢や酸化ストレスなどによって機能が低下することが分かっています。
ミトコンドリアの機能が低下すると、卵子のエネルギーが不足する為、
受精時や受精後の細胞分裂時に異常が起こりやすくなります。
酸化ストレスの原因には、食生活の乱れや睡眠不足、喫煙、紫外線などがあります。
これらに気をつけて酸化ストレスを減らすことによって、
ミトコンドリアの機能改善は可能であると言われています。
染色体は、加齢によって異常が増えます。
卵子は他の細胞のように日々新しく作られるのでは無く、
ご自身が胎児の時に作られたものであり、
それゆえ染色体異常が起こった卵子を正常にすることは出来ません。
卵子の年齢=ご自身の年齢となります。
つまり、早めの治療を考えて行くことが、早い妊娠につながります。
何かご不明な点がございましたら、スタッフにお声掛け下さい。