とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

9月のラボ便り

2022年09月07日 | ラボ便り
9月のラボ便り

皆様、こんにちは。
まだ暑い日が続きますので、しっかりと水分補給も忘れずに体調には気をつけてお過ごし下さい。

今回のラボ便りでは、精液検査についてお話します。

精液検査とは、不妊治療において男性に必要な基本的な検査の1つです。
他には、脳下垂体から分泌される「FSH・LH・プロラクチン」と、
主に精巣で作られている「テストステロン」の値を測定するホルモン検査や、
精巣の容積、精管の有無、精索静脈瘤の有無などを調べる睾丸検査が基本的な検査にあげられます。

精液検査では、精液量、精子濃度、精子運動率、精子奇形率について調べます。

WHO(世界保健機関)が定める精液検査の基準値としては、
精液量:1.4ml以上 精子濃度:1600万/ml以上 運動率:42%以上
とされています。
当院では、この基準値を元に定めた基準値を用いています。

精液中に精子が全くない状態を無精子症、
精子濃度が低い状態を乏精子症、
奇形率が高い状態を奇形精子症と診断します。

男性の精液所見は日によって変化があるので、
1回目の検査で良い結果が出た場合でも、
再検査をして結果が悪いこともあります。
ですので、複数回検査をすることが必要です。

一般的に、不妊症カップルの不妊原因の約半数が男性側にあることが分かっています。
精子の状態を悪くする原因としては、
喫煙や男性の加齢、過度のアルコール摂取、肥満、ストレス、高温環境などが考えられています。

不妊治療は、どうしても女性に原因があると思われがちですが、
男性にも原因があることは珍しくないことですので、
まず男性は精液検査を始めとした基本的な検査3つを行うことをおすすめ致します。

ご不明な点がございましたらスタッフへお声がけ下さい。

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